農家のお母さんが発見した「花粉症が治る西洋わさび」の料理法
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4月13日放送 ゲスト:「現代農業」編集長 石川啓道 第5回
石川啓道氏が編集長を務める月刊「現代農業」は、農業や農村の今を伝える総合実用誌。発行部数約20万部。コンセプトは「農家がつくる雑誌」。
西洋わさびで花粉症を撃退!
黒木)黒木瞳です。毎日さまざまなジャンルのプロフェッショナルにお話を伺っていくあさナビ、今週のゲストは農業の専門雑誌「現代農業」編集長の石川啓道さんです。
まさに春真っ盛りですが、冬の間は葉物が高くて。お天気も不順だったのですが、いまはどうですか? 春に旬な野菜には、どのような物が?
石川)西洋わさび(ホースラディッシュ)というのがあります。辛いですが。これは秋田の64歳のお母さんが、昔からアレルギー体質で、25歳くらいから花粉症が悪化して、「鼻水や涙が出て、病院に行って薬を飲んで、眠くなってもう大変」というとき、偶然自分が出していた直売所で西洋わさびが売っていて。それを食べてみたそうです。
黒木)すりおろしてですか?
石川)そうです。そしたら、ツーンと、ものすごく鼻に抜ける辛さ! 醤油に漬けるといいらしいです。とにかく、息をするのもつらいくらい辛かったのですが、その辛味が抜けたとき、鼻がすーっと通った感覚があって、「もしかして」と思い、すり下ろして醤油付けにした物を1日3食、小さじ1杯ご飯に乗せたのを毎日食べていたら、花粉症が直ってしまった。
時間はかかるが、育てるのは簡単な部類の野菜
黒木)西洋わさびの栽培の仕方は……あ、ここに書いてある。間に合いますね、「4月上旬くらい」か。でも、収穫が「2~3月」ということは、1年くらいかかるということですか?
石川)そうですね。時間はかかると思います。
黒木)でも、「栽培は超簡単」と書いてありますよ。
石川)植えておけば、基本枯らさなければいい。
黒木)これ、やります! いまだったら間に合うかもしれない。この「現代農業2017年3月号」、貰ってもいいですか?
石川)やって良ければ、投稿をお願いします。
黒木)分かりました(笑)。来年3月くらいに収穫できると思いますので。
石川)後ろに「読者の声」コーナーがあるので、ぜひ、黒木家でやったやつを。
農家は素材の味を生かして美味しい料理を作る
黒木)それを擦った物を醤油に漬けて、ビンに入れて1日くらい寝かせて、それを毎日3食、小さじ1杯。
石川)ご飯の上にね。あまりたくさんやると、とても辛いらしいので。体験談によると、ちょっとならスゴく美味しいらしいですからね。ご飯が何杯でも進むとか。やはり、農家の人は料理が上手なのですよ。美味しく食べる。
黒木)しかも素材を生かして、素材の味を損なわないような料理を出せるのですよね。
石川)私が驚いたのが、「菜の花を具にしたミニ春巻き」を静岡の農家のお母さんが提案してくれたのですが、菜の花が具というのが、なかなか「へぇー」と思いました。
黒木)これはそのまま、春巻きの皮でくるんじゃう?
石川)そうですね。粒マスタードであえた菜花を、春巻きの皮で包んで揚げたり。あとはサンドイッチにそのまま菜花を挟んだり……。
黒木)えーっ、サンドイッチに! どんな味になるのだろう……クセがないのでしょうね。
石川)微妙にほろ苦さと、あと甘みがあって。大人に人気な感じですかね。
黒木)ちょっとベーコンを入れたくなりますけれど。トライしてみたいと思います。
石川)ぜひ。
これから挑戦してみたいこと
黒木)「現代農業」の編集長に就任して1年。これから挑戦してみたいことはありますか?
石川)毎回、いろいろ特集で提案しますが、それが農家に受け入れられる、村で話題になるような記事をたくさん出せたら、いちばんいいですね。
黒木)私も興味持ちましたものね。興味マックスになりました。これからも素敵な「現代農業」を作り続けてください。
石川啓道/月刊「現代農業」編集長
1976年・東京生まれ。四国学院大卒。
1998年、一般社団法人農山漁村文化協会(農文協)に入会。
地域普及部を経て2003年、文化部に所属。
2005年に「現代農業」編集部へ移動し、2017年4月に編集長に就任。
(2018年4月13日放送分より)
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