アーセナルの選手が「ランニングマン」と呼んだベトナム青年
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「草野満代夕暮れWONDER4」(5月23日放送)にて、「走り続けることで夢をかなえた青年の話」を紹介した。
走り続けることで夢をかなえた青年の話を、あなたは知っていますか?
夢を叶えた青年の名前はティエンさん。ベトナム人。父と祖父の影響で、ロンドン北部に拠点を置く、プロサッカークラブ、アーセナルの大ファンで、アーセナルが初めてベトナムにやってきた2013年の7月、アーセナルの選手を一目見ようと、選手を乗せたバスが通りそうな場所で待ち構えていました…。本当はスタジアムで選手を見たかったティエンさんですが、観戦するためのチケット代5000円。この金額は、彼の生活費のおよそ1か月分でした。
バスが通りかかった瞬間、気がついたら追いかけていたというティエンさん。初めは多くのファンと一緒に追いかけていたのですが、彼の走りについてこれる人はおらず、やがて1人に・・・あきらめずに追いかけてくるティエンさんに気が付いた選手は「ランニングマン!ランニングマン!」と声を挙げ応援。およそ8km走り続けた末、ベンゲル監督の許可もあって「ランニングマン」は、バスの中へと招かれます。
バスの中に入った彼を、アーセナルの選手たちは大きな歓声と拍手で迎えました。選手達と記念撮影したり、彼のシャツにサインをプレゼントしたりする様子はアーセナルの公式サイトなどで紹介され、ティエンさんは“ランニングマン”として一躍、時の人になりました。
その後、ランニングマンは、ベトナムの親善試合で、選手入場の際、チームをピッチに先導する役割を任され、一緒にピッチも立ち、ベンゲル監督からロンドンに招待され、本場で観戦。また、ベトナムでスポーツドリンクのイメージキャラクターにもなるなど、数々の奇跡をおこしました。
ベトナムの「ランニングマン」について、当時所属していたゴールキーパーのシュチェスニー選手もこんな言葉を残しています。
「夢は諦めなければ叶うという、お手本だよ」
番組情報
素敵な音楽&豊かな暮らしを、あなたに!「草野満代 夕暮れWONDER4」
(放送は2020年7月2日まで)