「草野満代夕暮れWONDER4」（5月21日放送）では、カンヌ映画祭で是枝監督がパルムドール賞を受賞した話を紹介した。

カンヌ映画祭で、是枝裕和（ひろかず）監督の『万引き家族』が、最高の賞となるパルムドールを受賞しました。日本の作品としては、1997年の「うなぎ」以来21年ぶりの快挙となりました。

是枝監督は、1962年、東京都生まれ。小学校三年生までは練馬区の北町（きたまち）で育ちました。文章を書いたり読んだりすることに関して厳しい先生に教えてもらったそうです。その後、清瀬市の公団団地で28歳まで暮らします。引っ越してきたとき、クワガタがとれて驚いた是枝少年。当時は、子供の数が多かった時代で、小学校4年生ときは校庭に建てられたプレハブで授業を受けて冬は寒かった、と語っています。

実は、是枝監督は、様々なジャンルの方との「対談」を精力的に続けているんです。是枝監督は「出会い」から刺激を受けて、常に変化することを恐れません。今や数多くの代表作をもつ是枝監督ですが、もともとは、映画界の出身ではありません。長く続けてきたのは、人との関わりあいの中で「社会」や「文化」の今を切り取る「ドキュメンタリー」。映画でもその手法が息づく是枝作品は、見事に「人間の今」を描き出しています。

カンヌ受賞式の檀上で、是枝監督は語りました。

「映画が、対立している人と人、隔てられている世界と世界を、つなぐ力を持つのではないか、という希望を感じます」

是枝監督のエピソードを紹介した後に、パーソナリティの草野満代は番組中に是枝監督について語った。

「私も何度か是枝監督を取材した事があるんですが、監督の顔を目の前にすると、涙が出てくるっていう・・・この人は、きっと色々な事を受け止めて、分かってくれる方だな、と感じました」

「草野満代 夕暮れWONDER4」
FM93AM1242ニッポン放送　月曜-木曜16:00-17:40