FIFA ワールドカップ・ポーランド戦~史上最大のギャンブルだった「最後の12分」

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「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月29日放送)にニッポン放送スポーツ部アナウンサー・洗川雄司が電話出演。昨日の日本対ポーランド戦ついて解説した。

西野 朗 監督 日本 ポーランド サッカー ロシア W杯 2018

【サッカーロシアW杯2018】グループH第3節 日本対ポーランド 前半 指示を出す西野朗監督=2018年6月28日ロシア・ボルゴグラード 写真提供:産経新聞社

FIFA ワールドカップ、日本代表が2大会ぶりに3度目の決勝トーナメント進出

飯田)ポーランドに敗れはしましたが、2位で決勝トーナメント進出を決めたこの試合、長くサッカーを取材されてきた洗川さんはどう思いますか?

洗川)初めて見る日本代表のワールドカップでの戦いぶりでした。ラジオ中継をお聴きになった方は、賭けに出た西野監督を「史上最大の勝負師」「こんなワールドカップは見たことが無い」という実況をお聴きになったかもしれませんが、まさにこれまで日本代表の指揮官がやってこなかったようなことをやった。西野監督自身は、敗れて決めたことになるので不本意な選択になったと試合後の記者会見で語っていますが、確かに一部のサポーターからすればそう思う部分はあるかもしれません。ただ、西野監督は試合後に「ワールドカップはそういう戦いもある、その選択が正解と出れば勝負にも勝ったということだ」とも言っています。
今回のグループリーグは3試合を戦いました。1試合だけを切り取って見れば、もう片方のゲームが終わるまでの12分間は非常につまらないものであったかもしれません。ですが、グループリーグはあくまで決勝トーナメント進出を決めるための90分×3試合、270分の戦いであるとも言えるのです。この3試合でどうやって決勝トーナメント進出を決めるかという策を練らなければいけない。そのなかの選択であったということですよね。

飯田)コロンビア対セネガルの試合があったから、選択としてあの戦い方もできたのだと。勝ちにいかなくても別の戦い方があったのだということですか?

日本 ポーランド サッカー ロシア W杯 2018 日本 代表

【サッカーロシアW杯2018】グループH第3節 日本対ポーランド 幕切れ、喜び合う日本代表=2018年6月28日ロシア・ボルゴグラード 写真提供:産経新聞社

史上最大のギャンブルだった最後の12分間

洗川)当然これは状況によって変えなくてはいけなくて、西野監督も最初は「チャンスがあればオフェンシブに」という選択を早い段階でしていましたが、このままいくと突破できるという状況に変わって、選手たちのピッチ上のバランスを見ていても、これで良いのであればこの状態を選択する意識が見られたし、そうでなくてもポーランドに攻められていて重心が後ろに行ってしまっている部分もあったと言っています。もう1点決められると日本は敗退が決定するところだったので、ではこの選択をと。守備的な長谷部選手をフォワードの武藤選手に代えて入れたところからもう片方の試合が終わるまでの12分間というのは、史上最大のギャンブルだったと言えます。

飯田)そこで「もう1点を取られない」という選択をして、それを愚直に守り切ったと。

洗川)「フェアプレーポイント」というイエローカードの数で決するというのは、今大会から導入されているのです。このルールでやるなかで選択した「もう1点を取られない」尚かつイエローカードを貰ってもいけませんから、この時点で日本が4枚、セネガルが6枚だったので、2枚以上貰ってはいけないというのがありました。

西野朗

西野朗 - Wikipediaより

直前の監督交代にも関わらず、健闘している

飯田)前評判からすると批判も多かった西野ジャパンですが、一転して健闘しているのには何か理由があるのですか?

洗川)西野監督体制に変わってから、急遽データを分析する担当スタッフを、過去日本がワールドカップに出場した史上最大の4人体制を取ったのです。なかには2年前のリオデジャネイロ五輪に出場したとき、アジア予選を突破できないと言われたなかで優勝して五輪出場を決めました。そのときの分析スタッフの方も入れて、オールジャパン体制で臨んだのです。ただ昨日のゲームに関しては敗れていますので、特にポーランドのサイド攻撃をかなり受ける場面があって、恐らく当初予想と違ったことがピッチ上で起きていたのではないでしょうか。この辺は決勝トーナメント最初の相手が、優勝候補の一角とも言えるベルギーですので、相当短い時間のなかでデータを分析しなくてはいけません。

ロメル ルカク

ロメル・ルカク - Wikipediaより

日本が強豪ベルギーに勝つためには

飯田)日本が勝てるとしたらどのような試合展開ですか?

洗川)これは難しい質問ですね。ベルギー指揮官のマルティネス監督も日本のグループステージの戦いぶりを見て「これは強い」とゲーム後に発しているそうなので、日本がどれだけボールをキープできるのが鍵になるのでしょうが、相手はフォワードのルカクという、今季もマンチェスターユナイテッドで16ゴールを挙げている強力なフォワードがいますので、データ云々を覆されてしまう可能性があります。

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