「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月29日放送)では、現地ボルゴグラードで日本対ポーランド戦を取材したスポーツライター佐藤俊に電話インタビューし、現地での様子を聞いた。
日本の目的は試合に負けても、決勝トーナメントに出ること
飯田)日本対ポーランド戦をご覧になっていて、どういう雰囲気でしたか?
佐藤)そうですね、試合が始まる前は今日勝てば、ということで大分スタジアムの雰囲気も盛り上がっていたのですけれども、ポーランドに先制されてからは、少し危うい雰囲気になってきましたね。最後の残り5分くらい、日本がボールを回し始めたときには、スタジアムの方から大きなブーイングが出て、やる気あるのかみたいな形になっていました。日本チームとしては最終的に決勝トーナメントへ行くのが目的だったので、それを達成できたのは良かったと思います。
飯田)選手や監督など、関係者の表情はどうでしたか?
佐藤)試合が終わった後、西野監督は「こういう勝負の仕方は不本意だ」と語っていました。ただ、選手の方は割り切っていましたね。ここで終わるわけにはいかないので、次のステージに立つことが自分たちの使命だと。ああいうブーイングがあっても別にいいという感じで、選手と監督はちょっと表情が違うような感じがしました。
飯田)裏でやっていたコロンビアとセネガルの試合の状況は、刻一刻、ピッチの中の選手にも伝わっていたのですか?
長谷部選手からの指令は「イエローカードを貰わない」「失点しない」
佐藤)情報はずっと聞いていたということです。途中から長谷部選手が出たときにその状況が分かっていたので、長谷部選手からピッチに出ている選手に対して2つのことが伝えられたのですね。
1つは、イエローカードを絶対貰うなということ、もう1つはここから絶対に失点しないように。その2つを守って、負けましたけれども決勝トーナメントにはつなげたという部分では、しっかりやれたのではないかと思います。
飯田)長谷部選手が入ってギアを変えたということですね。
佐藤)1-0でコロンビアが勝っていたということだったので、その状況を踏まえつつ次のステージに進むということに徹した、ということでしょうね。
飯田)選手や監督などの関係者は、このシチュエーションもあるかもしれないな、というのは思っていたのですか?
佐藤)ゲームプランとしては、勝ってから次に行くのがベストですが、引き分けている状態、それから負けている状態、その1点差2点差というのが頭のなかにあったと思います。終盤の残り5分で1点差で負けているという状況で、最後のプランを出したのでしょう。
飯田)余りにも整然とボール回しに徹するところにいったので、事前に意思統一がされていたのかな、と思いましたが。
佐藤)長谷部選手から全選手に伝えられていたので、「しっかり守ろうよ」というところです。それをしっかり選手皆が終わりまでやれたというのは、日本チームとして1つの成長ではないでしょうか。
ベルギー戦、ルカクをどう抑えるか
飯田)決勝トーナメント最初の試合相手は、ベルギーということになりました。この相手というのは手強いですか?
佐藤)FIFAランキングも上位ですし、ルカクという世界的なストライカーがいます。こういう選手をどのように抑えるか、というところはディフェンダー含めて日本の勝利への大きなポイントになってくると思います。
飯田)今日の試合も相当暑かったというような報道もありました。選手の皆さんは疲れていないですか?
佐藤)いえ、今回は6人スタメンが変わってベンチの選手が出ていたので、ある程度暑さの厳しさはあったものの、それほど疲労度は激しくない感じがしました。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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