裏口入学に続いて今度はJAXA、文科省で相次ぐ汚職

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月30日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演し、文科省で相次ぐ汚職について解説した。

裏口入学に続いて今度はJAXA、文科省で相次ぐ汚職

文部科学省から宇宙航空研究開発機構JAXAに出向していた局長級幹部が、コンサルタント業者から繰り返し高級クラブなどで接待を受けていた疑いが強まり、東京地検特捜部に逮捕された。このコンサルタント業者は先に裏口入学を仲介したのと同じ人物で、文科省幹部二人が相次いで逮捕されたことで、信頼回復が見通せない事態に陥っている。

飯田)収賄容疑で逮捕されたのは、文部科学省前国際統括官の川端和明容疑者(57)です。医療コンサルタント会社の元役員・谷口浩司容疑者にJAXAの防災事業に関して、便宜を図るなどした疑いがもたれています。ぞろぞろと出てきています。

須田)贈収賄事件の構図というのは、公務員の身分、職務権限のある人たちに対して金品の贈与が行われて、その見返りで便宜供与が行われたというのが、基本的な形です。今回の事件のポイントというのは、金品贈与がかなり幅広く行われるようになってきたと言えると思います。ひとつは裏口入学の斡旋に対して便宜が図られたということであること。まだ鮮明になっていないですけれど、いずれにしても谷口容疑者、つまりコンサルタント、ブローカーと呼んでいる、文科省に出入りして役所から便宜を引き出すことを生業としている人間、これがキーパーソンなんだろうと。
ただそうは言っても、一介のブローカーが果たしてそんなに大きな影響力をなぜ持ち得るのか、役所から便宜を引き出すことがなぜ出来るのか。
このあたりを考えていくと、地検特捜部はその先にあるもの、大きな影響力を行使できるような人物に働きかけていたのではないか。つまり役所にプレッシャーをかけられるような人たちに接触していたのではないか、という疑惑が出てきています。
そうすると政治家、文教族などの政治家というところが今後浮上してくる可能性が高い。キャリア官僚を逮捕したということで、地検が取り扱うケースとしては、大型事件になったかなぁと思います。
ただ次の展開を考えると、やっぱり政治家、バッヂと言われている人たちまで手が伸びるのかどうか。仮に強制捜査にまで至らなくても、何らかの形で疑惑を表に出すことによって、東京地検特捜部が扱う事件としては一級のものになったという評価を得ることになるんじゃないかなと思います。

飯田)谷口容疑者自身も複数の名刺をもっていて、その中には参議院議員の政策顧問のような形のものもありました。文教族と呼ばれるひとたちは、与党野党問わず教育を専門にやってらっしゃる方がいるわけで。

須田)谷口容疑者の周りには親しくしていた国会議員でいうと、野党で2人、与党で1人いるんです。そのあたりの人たちの名前が今後出てくるのではないか、という点が注目です。

飯田)その職務権限でいうと、大臣クラスをやると色んな権限が出てくるということですけど、国会議員であっても職務権限というのは発生すると考えていいですか?

須田)そういった点でいうと、かつて、20年ほど前のゼネコン汚職、ゼネコンから便宜を引き出したということで中村喜四郎代議士が逮捕された事件ですけど、国会質問が国会議員の職務権限行使に当たると認定されているんです。

飯田)イメージの中で、中村さんは元建設大臣という書かれ方をするので、そっちの方かなと思っていたけど、そっちの方ではなく、国会質問の内容の部分で職務権限があると。

須田)国会質問することは国会議員の職務権限であるし、ゼネコン業界にとってメリットのある答弁を引き出したということが言えるんです。

飯田)そうすると役職についていないからというのは、疑惑を否定するのに十分ではないわけですね。この先、どういう風に捜査の手が伸びていくのかわからないですけど、霞が関から坂を上がって永田町の方へというのは?

須田)間違いなく特捜部はそう動いていますから、今週、今日以降そういった政治家の介在、介入が取りざたされていくのではないかと思われます。

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