自民党総裁選~安倍総理に懸念を示す党員票がどのくらい出るか
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月10日放送)に外交評論家の宮家邦彦が出演。9月に行われる自民党総裁選について解説した。
石破氏が今日にも立候補正式表明
自民党の石破元幹事長は昨日、自身が率いる派閥の会合で9月の総裁選挙への立候補を今日、正式に表明することを明らかにした。各メディアが入手した政策ビラによると、石破氏は今日の出馬会見で、「正直、公正、石破茂」をキャッチフレーズに政治の信頼を取り戻すとして、自民党の党風刷新や、行政改革などの必要性を訴えると見られている。
飯田)各派閥の動向というのが固まってきたということで、最後に残っていた自民党の石原派が、昨日安倍総理の参選を支持することを決めたと、いうことです。竹下派が衆参で割れたというのがニュースになっております。
宮家)自由民主党というぐらいだから、民主主義やってもらわなきゃいけないわけです。最終的に総理を選ぶにせよ、各党が本来であれば候補を作らなければいけない。であれば、自民党のなかでちゃんとした自由な選挙があって、そしてそこで議論が戦わされ、無投票ではなくて、決着が出る形で競う。しかも党員がちゃんと投票して、ということが本来あるべき姿ですから、結構なことだと思います。
昔のように、自民党がいくつかの小さな保守、ミニ政党の混合政権だった時代。中選挙区制があって、保守系の候補が複数出られましたから、当然いくつかのグループに分かれる、これが本当の派閥ですよね。だけど、いまのような派閥というのは、もう小選挙区制になって幹事長が圧倒的に強くて、総裁が強い。昔のような議論ができなくなったのは良いのか悪いのか…。でもちゃんと出て、しっかりと議論をして頂きたいと思います。
党員票はどうなるのか~安倍総理に懸念を示す人がどのくらい出るのか
宮家)もう一つ関心があるのは、国会議員の票というのは大体見えてきてしまいましたけれど、党員の票があるわけです。いまの状況を見て、彼らがどのような判断をするか。議員票では総理が多いのですが、これがどのくらいまで伸びるのか。もしくは安倍さんに懸念を示す人がどれくらい出るかというところは興味ありますね。
飯田)これも二通り見方があるようで、2012年の時は石破さんがたくさん取った。ただ当時安倍さんは同じ派閥から津村さんという方も出ていて、組織の動員ができなかった。今回ようやくガチで戦えるんだみたいなことを言う人もいますね。
宮家)あの時は安倍さんは2度目だったわけだから、フレッシュな石破さんというのがあったのかもしれませんね。ただ石破さんもあれから仕事をして、また出てきたのだから、党員がどう考えるかね。関心がありますね。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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