野田総務大臣、閣僚給与を返納~それでも総裁選に出馬する理由

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月7日放送)にジャーナリストの有本香が出演。野田総務大臣の引責と、総裁選への活動ついて解説した。

野田聖子大臣、情報公開請求の漏出で閣僚給与返納へ

朝日新聞が金融庁に情報公開請求した内容を野田総務大臣が第三者に漏らした問題で、野田大臣は閣僚給与を自主返納する意向を固めたと今朝の朝日新聞が報じている。野田大臣は、来月行われる自民党総裁選に出馬の意欲を示しており、早期の幕引きを図ったとみられる。

飯田)そもそもの問題というのが、ビットコインなどの仮想通貨をめぐる行政の処分が出る前に、該当の業者と野田大臣の事務所の方が同席して、金融庁から処分をすることについての説明を受けたというところが問題の発端なのですが。

有本)そこは不適切だというところはありますよね。この問題とされている仮想通貨が、呼び出しをした時点でそのようなことははっきりとわかっていなかったわけですけれども、この仮想通貨自体は相当な問題があるものですよね。ほとんど詐欺じゃないかと言われていて、上場してからいろいろなことが発覚してどんどん下落している。上場して、上場益で儲けた人たちだけが売り抜けて儲けたのではないかと言われています。胡散臭いというか、それに野田さんが個人的な交友関係もあって深く関わっていたこと自体もかなり不適切ではないかということです。
結論を先に言ってしまえば、野田さんが総裁選に出るというところですね。今回はいずれにせよ厳しいだけではなく、今後もチャンスはないのではないかと思います。野田聖子さんは史上初の女性総理の候補の最有力とされていたけれども、厳しくなったのではないかと言われていますよね。野田さんの政治的立ち位置ということですけれども、これは閣僚給与返納だけで済むのかということですね。仮想通貨の問題そのもの、その問題への野田さんの関わり方の不適切さを考えると、これだけで責任を取ったということで良いのか疑問がありますね。

本人は総裁選へ意欲も、不透明な政策

飯田)ご本人は総裁選に対しても非常に意欲を示していて、昨日も講演で「推薦人が集まらないのだったらここまでしませんよ」と言っています。

有本)それで政策集を出版された。私はまだ拝読していませんが、いままでの野田さんの言動を見てきたときに、日本はいま非常に大変な状況に立たされていますよね。野田さんがご自身の経験を踏まえて、リベラルな政策を打ち出すのは構わないけれども、例えば野田さんは安全保障をどう考えているのだろうと考えると「南シナ海の問題は日本に関係無い」との発言があったり「隣国とは商売を盛んにして、仲良くすればいい」のような20年前かいっていう発言があったり、あるいは経済政策もマクロ経済をどういう風に考えているのかなど、全体の国家像みたいなものが見えないのですよね。
今回この問題が露見しなくとも、野田さんの総裁選はなかなか厳しかっただろうと思います。地元では意地悪なことを言われていて、「総裁選に出る出ると言うのが野田聖子さんの究極の選挙活動だ」と言っている人もいましたね。

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