雅楽師・東儀秀樹が、黒木瞳がパーソナリティの番組「あさナビ」(ニッポン放送)に出演。5年目となるユニット「TFC55」の音楽について語った。
黒木)今週のゲストは、雅楽師の東儀秀樹さんです。今日の音楽は、何でしょう?
(映画『タイタニック』の主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」の雅楽アレンジが流れる)
黒木)2人のポーズが目に浮かんでくるようです。映画『タイタニック』主題歌の「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」ですね。このニューアルバム『ヒチリキ・シネマ』は8月1日に発売されました。東儀秀樹さんは、シネマのアルバムは初めてだそうですね?
東儀)そうです。シネマ音楽は大好きだったのに、ときどき単発でアルバムに入れたりはしていましたが、括ってアルバムを出していないのが不思議でした。「いまが出す時期だ」と考えて、作ってみました。
黒木)そんな東儀さんですが、7月から12月21日まで、全国でコンサートをされています。このコンサートツアーは、ずっと長く続けていらっしゃると伺いました。
東儀)そうです。ユニットを結成して5年目になります。バイオリンの古澤さんに、アコーディオンのcobaさん。バンドを従えて、多ジャンルの演奏をします。
偶然、僕らは同い年だったのです。55歳の時に「一緒にやろう」と結成したから、頭文字(Tougi・Furusawa・Coba)と年齢で『TFC55』と単純につけたのです(笑)。バイオリン、雅楽、アコーディオン。ジャンルが全然違いますから、お互いステージ本番で刺激し合うから、そこでしか生まれない空気があります。それを僕らは楽しんでいるのですよ。お客さんも、「雅楽とバイオリンとアコーディオン? どんな風になってしまうの?」と思うのでしょうが、来てくれると、いつの間にか立ち上がって手拍子をしてしまうような、エネルギッシュなコンサートになります。
黒木)パンフレットだけ見ると「どんな風になるの?」と思うかもしれませんね(笑)。
東儀)暑苦しい感じがしますけどね(笑)。
黒木)この新しいアルバムの音楽を聴かせていただいたら、説得力がとてもあります。
東儀)今回、『ヒチリキ・シネマ』からもたくさん選曲してツアーに望んでいますから、ゆったり楽しめる部分も、踊りたくなる部分も、いろいろな楽しみ方ができると思います。
東儀秀樹/雅楽師1959年・東京生まれ。奈良時代から続く楽家(がくけ)の家系。
父親の仕事の関係で幼少期を海外で過ごし、ロック・クラッシック・ジャズ等あらゆるジャンルの音楽を吸収。高校卒業後に「宮内庁楽部」に入る。
篳篥(ひちりき)を中心に、琵琶、太鼓類、歌、舞、チェロなどを担当。宮中儀式や皇居において行われる雅楽演奏会などに出演するほか、海外公演にも参加。またピアノやシンセサイザーとともに雅楽の持ち味を生かした独自の音楽も創作。
1996年、デビューアルバム『東儀秀樹』をリリース。以後、次々とアルバムをリリース。日本レコード大賞企画賞やゴールドディスク大賞など数々の賞を受賞。舞台・映画・CMなど様々な音楽を担当して不動の地位を確立。
またNHK大河ドラマ「篤姫」で孝明天皇役を務めるなど俳優としても活躍。絵の才能を発揮し、絵本の挿絵を担当するなど幅広い活動を続けている。
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毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳