雅楽師・東儀秀樹~神様に捧げる篳篥(ひちりき)の演奏

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雅楽師・東儀秀樹が、黒木瞳がパーソナリティの番組「あさナビ」(ニッポン放送)に出演。日本古来の伝統音楽である雅楽について、新アルバム『ヒチリキ・シネマ』の紹介とともに語った。

黒木)今週のゲストは、雅楽師の東儀秀樹さんです。今日の曲は「ゴッドファーザー」ですね。

東儀)そうですね。

黒木)もう、何回観たかわかりません。

東儀)いい映画ですよね。

黒木)この楽器は?

東儀)このメインで吹いている楽器が、雅楽の篳篥(ひちりき)です。

黒木)昨日聴いたダンシングクイーンと全く違う。

東儀)同じ楽器です。

黒木)違う音色がする。

東儀)ちょっとした工夫でできる幅広い表現を持った楽器なんですよ。

黒木)篳篥って吹く楽器ですか?

東儀)吹奏楽器です。

黒木)弦楽器に聴こえる。

東儀)そうかもしれないですね。

黒木)「ゴッドファーザー」はお好きだからなんですか。

東儀)そうですね。小学校の頃に初めてこの映画を観て、悲しいけれど、また聴きたくなるメロディーが好きで、またこの切ない感じのメロディーは篳篥がすごく表現しやすい。後半こうやってロック好きの僕だからロックバージョンに転換していきますが。

黒木)いろいろな音色が出るのですね。

東儀)そうですね。古典の吹き方は、もっと圧力をかけたりもしますが、物凄い小さな音で出したときの篳篥の音は心に響きやすくなる。

黒木)力強く、ピーっていうのがよく神社などで聴こえる篳篥の音ですが。

東儀)しかも複数でね。通常はそうですが、古典の中で神に、人に聴かせるのではなくて神様だけに捧げるものがあって、その中の篳篥のソロの曲なんかは2割くらいの息で吹く曲もあります。切なくて、もの悲しい音がします。そのコントロールするのも人の技術に関わってくるから、唇の様子とか息の使い方とかを変える技術が必要になってくる。

黒木)もともと音楽を好きでらっしゃるから。凄い才能でいらっしゃいますよね。

東儀)才能あります(笑)。

黒木)すごいですよね。日本にはこんなに素晴らしい楽器があるのだということを、改めて思いました。


東儀秀樹/雅楽師

1959年・東京生まれ。奈良時代から続く楽家(がくけ)の家系。
父親の仕事の関係で幼少期を海外で過ごし、ロック・クラッシック・ジャズ等あらゆるジャンルの音楽を吸収。高校卒業後に「宮内庁楽部」に入る。
篳篥(ひちりき)を中心に、琵琶、太鼓類、歌、舞、チェロなどを担当。宮中儀式や皇居において行われる雅楽演奏会などに出演するほか、海外公演にも参加。またピアノやシンセサイザーとともに雅楽の持ち味を生かした独自の音楽も創作。
1996年、デビューアルバム『東儀秀樹』をリリース。以後、次々とアルバムをリリース。日本レコード大賞企画賞やゴールドディスク大賞など数々の賞を受賞。舞台・映画・CMなど様々な音楽を担当して不動の地位を確立。
またNHK大河ドラマ「篤姫」で孝明天皇役を務めるなど俳優としても活躍。絵の才能を発揮し、絵本の挿絵を担当するなど幅広い活動を続けている。

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