俳優の三浦友和が、黒木瞳がパーソナリティの番組「あさナビ」(ニッポン放送)に出演。
夫婦それぞれの本格的な趣味について語った。
黒木)今週のゲストは、現在公開中の映画『インクレディブル・ファミリー』日本語吹き替え版で一緒に夫婦役を演じている、俳優の三浦友和さんです。
映画を観に行くのが趣味とおっしゃいましたが、他に趣味はあるのですか?
三浦)僕は焼き物で、妻はパッチワークキルト。はっきりわかれています。
黒木)焼き物ということは、ご自宅に何かあるのですか? そういった設備とか。
三浦)工房もあるし、もう20年くらいやっています。
黒木)その良さというのは何でしょう?
三浦)始めたのは20年くらい前なのだけれど、ハマってしまう理由というのは男の子がいちばん好きなものが全部入っているのですよ。火遊び、水遊び、泥遊び。火がいちばんですね。1,200度から1,300度の火になったときに薪を入れていくのだけれど、その光を見ていると覚醒します。
黒木)血が騒ぐわけですね。
三浦)それで3日間くらい睡眠を取らずにやります。
黒木)徹夜でやらなければいけない作業なのですか?
三浦)はい。
黒木)出来上がったものはどうするのですか?
三浦)取ってあったり、壊しちゃったり。
黒木)壊すんですか!
三浦)電気釜やガス釜はほぼ均一に焼けるのだけれど、薪釜は奥と手前や、上と下で温度の差が大きいので、そうすると焼き損じというのが半分以上出てしまうのです。それは焼き直しが効かなくて、かといってあげるわけにもいかないので壊しちゃうのです。カッコつけているわけではなくて、壊すしかない。焼いたものは土に戻らないので。
黒木)百恵さんのやっているパッチワークキルトというのはどういうものですか? 物凄く細かい作業ですよね。
三浦)細かいし、ベッドカバーくらいの大きさのものは1枚1年かかって作るのですよ。知らない人は「1枚くらい頂戴よ」と言うのですが、そういうものじゃない。とんでもないものなのです。
黒木)それを1日のなかで何時間かやっているのですか。
三浦)もちろんできるときとできないときがあって、かかりきりで半日以上やっていることもあれば。家事があるのでそればかりはできないけれど。
黒木)指先を動かすことはいいことですよね。
三浦)老後のためにはいいことですよね。
三浦友和/俳優
1952年 山梨県生まれ。
1972年ドラマ『シークレット部隊』で俳優デビュー。
1974年初の映画『伊豆の踊子』に出演し、第18 回ブルーリボン賞新人賞を受賞。山口百恵さんとは、ドラマ『赤いシリーズ』ほか、多数の映画やドラマ、CMで共演。
1980年に結婚。2人の息子さんはシンガーソングライター・俳優として活躍。
その後も『M/OTHER』『ALWAYS三丁目の夕日』シリーズ、『沈まぬ太陽』など映画を中心に多くの作品に出演し、数々の映画賞を受賞。
2012年には紫綬褒章を受章。
番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳