日露平和条約~日本はまず二島先行返還を

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(9月18日放送)にジャーナリストの有本香が出演。日露平和条約について北方領土問題を中心に解説した。

ペスコフ 大統領報道官 プーチン 安倍 北方領土 日露 返還 ロシア

記者会見場のペスコフ 2012年12月(ドミトリー・ペスコフ - Wikipediaより)

日本からの投資だけ得て締結したいプーチン大統領

ロシアのプーチン大統領が安倍総理に対し、前提条件なしの平和条約締結を提案したことを巡ってロシアのペスコフ大統領報道官は、16日放送の国営テレビで、日本の政府や外交官は反応してきたが安倍総理本人は態度表明をしてこなかったと語った。

飯田)安倍総理は16日に出演したNHKの番組のなかでプーチン大統領の提案の後、2人でやり取りをしたと発言していまして、報道官の説明とは食い違っているじゃないか、というような指摘を受けています。プーチンさんはいま思いついた、という風に吹っ掛けてきたということですが。

有本)いまだろうといつだろうと、本音はそこでしょう。結局は日本に何も譲らないまま平和条約だけは締結して、日本からの投資だけは得ようということが本音であるのは、深く考えなくてもわかる話ですよね。

飯田)前々から言ってきている話ではありますね。

有本)このプーチンの一言に対してあまり右往左往すべきではないと思うけれども、嫌なのは、2016年に長門にプーチン大統領が来て、あのとき事態が大きく動くのではないかと皆、私も期待しました。しかし、結局事実上のゼロ回答でしたよね。安倍総理はあのときにプーチン大統領と話をして長門での合意があって、北方四島でまず経済活動をする。これは大きな進歩だと仰っていますが、2年経っても進んでいないのですよ。確かに航空機による墓参などはできるようになりましたが、向こうが完全に実行支配しているわけですし、日本人は1人も住んでいないのですから、変化はあるけれど、果たして日本が望んでいる進行方向に行くのかな、というのが雲行きとして怪しいです。
ぺスコフ報道官は公式にあることしか言えない立場ですから、仕方がないのですけれど、プーチン大統領がこの言葉を発した後に安倍総理と2人きりでやり取りができた時間がありますよね。そこで何を言っているかは、この報道官もほかの人たちもわからないということでしょうけれども。

ペスコフ 大統領報道官 プーチン 安倍 北方領土 日露 返還 ロシア

2006年11月のAPEC首脳会議にて、日本の首相(当時)の安倍晋三(左)と(ウラジーミル・プーチン - Wikipediaより)

二島先行返還は現実的

有本)2016年のときも観測気球が出ましたが、はっきり言いますと、いまプーチン・安倍2人の間で交わされている案というのは、いわゆる二島先行返還論、プラスアルファだと思います。本来、日本側が原則としている4島全て返せというものとはちょっと違いますが…という情報を私は得ています。心情的には全く招福しかねることですが、選択肢として否定できないのは、70数年経っているなかで、2島だけでもひとまずこちらの帰属にしてしまうというのはアリです。その代わり、今後、プーチン政権もいまのような形ですっと安定しているわけではないですよね。特にロシアにおける年金問題で、かつてないほどプーチンさんの支持率は下がっているという情報もあります。

飯田)若者中心にダダ下がりしているという話がありますね。

有本)実質3割くらいだという話もある。今後、政権基盤が揺らいできたとき、かつてのソビエト崩壊のようなことは無いにしても、向こうの政権あるいは政治基盤が大きく変化していく際には、日本は軍事的にでも一歩そこに出て行くべきです。そのためにも憲法改正は必要だし、国内で取れる手を全て取っておいて、昔であれば、内側から揺さぶるというような工作も含めてやっておくべきだと思います。綺麗に4島がこちらに返ってくることは、まず絶対にないですから、得られるものから少しずつ。日本も取り返すためにサラミスライスをしないと駄目ですよ。

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