沖縄は豊富な海底資源で自立経済を作るべき
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月11日放送)に青山繁晴(自由民主党・参議院議員)が出演。明日行われる予定の菅官房長官と玉城沖縄県知事の会談について解説した。
菅官房長官、明日玉城沖縄県知事と会談調整
菅官房長官は昨日の会見のなかで、沖縄県の玉城デニー沖縄県知事と明日、総理官邸で会談する方向で調整していることを明らかにした。安倍総理との面会についても調整していると語っている。
飯田)玉城氏側からは就任挨拶のために12日に官邸を訪れたいと申し入れがあり、日程が合えば応じる考えをかねてから示していたということもあって、明日で調整中ということです。沖縄県知事選は玉城デニーさんが勝った、ということで辺野古移設反対。この姿勢を鮮明にしていますね。
翁長県政は中央政権との対立と中国観光客依存の4年間だった
青山)台風が選挙に直撃したのに投票率はとどまって、その上であれだけ差がついたということは、政権側から見ると完敗、大敗でした。これは非常に深刻な事態です。僕は沖縄県民にとっても深刻な事態だと思っています。
翁長雄志さんが不慮の死を遂げられたので言いにくい面もあるのですが、4年間の翁長県政については客観的に申して2つあります。ひとつはずっと対立で終わったということと、もうひとつは沖縄経済が海外から、特に中国からの観光客に依存しているということ。
中国に偏見を持っているということではなく、中国共産党が行くなと言うと観光でも行けませんから、そうすると沖縄の経済が中国共産党の手に握られかねないので、自立した経済を作って行かなければならない。
これは、本来は沖縄の責任ということではなく、翁長さんの名前を出したけれど、安倍さんも含めて中央政府の責任です。沖縄の周りの海には海底資源があって、僕が長年取り組んでいるメタンハイドレートはもちろん、熱水鉱床などたくさんあるのに、1度も調査したことがないのですから。
飯田)調査すらしていない。
海底資源が豊富な沖縄
青山)僕ら民間がかろうじてやっているだけで、旧来型の天然ガスも見つかったから中国が尖閣諸島周辺は自分のものだと言い出したのに、中川昭一大臣のときに2度船を出しただけで、他は一切やっていないのです。
資源をちゃんととれば沖縄経済は自立できるのに、それを中央政府もしないから、翁長さんのときにやむを得ずというところもあったと思います。
中国からの観光客頼みになっている、そういう県政をこれからも続けるのかということも、沖縄にとっては大事なところです。
玉城新知事におかれては、翁長県政の維持ということを中心に仰いましたから、それを非常に懸念しています。
飯田)日中中間線の日本側にも構造物を建てたり、そこに大きなヘリポートを造ったり、中国はかなり約束違反のようなことをやってきています。
青山)民間の専門家のときに、尖閣は上空から何度も見ています。櫓から綺麗なオレンジ色の炎が噴き出している。それは不純物を燃やして実用化しているということです。それをなんと日本側の資源を含めて青島に送ってしまって、何十年もそこで使っているのです。それをずっと許してきた中央政府、自由民主党の責任は大きいです。
今回はそういうことについて話せる会談になってほしいですよね。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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