横田基地にオスプレイ配備~議論するべきは横田基地の存在そのもの
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月4日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。横田基地オスプレイ配備の放送を受け、オスプレイよりも横田基地自体が問題であると持論を語った。
横田基地に配備のオスプレイ~報道陣に公開
東京の横田基地に配備されたアメリカ空軍の輸送機CV-22オスプレイが、報道関係者に公開された。オスプレイを運用する部隊の司令官は、「すべての訓練は日米の合意に基づき、安全を最大限に考慮して行われる」と述べている。
飯田)アジア太平洋地域における安全保障上の懸念に対応するということで、CV-22オスプレイが横田基地に正式配備されました。
鈴木)騒音や事故の心配など、「オスプレイそのものに非常に問題がある」と報道されることもありますが、僕は横田基地の存在について議論すべきだと思います。沖縄の米軍基地問題はつねに議論されていますよね。それと同じくらい横田基地も問題があると思います。
石原慎太郎さんが知事の頃、盛んに横田基地の問題を取り上げて「議論すべき」と言っていました。「首都圏に米軍の広大な基地があるのは、安全保障とはいえ、場所も含めてどうなのか」と、つねに問題提起していました。
日本は横田基地についてもっと議論を進めるべきである
飯田)横田基地があるから、首都圏上空でも飛べない場所がかなりありますよね。
鈴木)管制空域が制限されてしまう。
それから、トランプ大統領が訪日したとき、横田基地に入りましたよね。普通は、日本は独立国なのだから、羽田や成田に入ってきて欲しい。
飯田)そこが玄関ですからね。
鈴木)パスポートを持って、入国審査のドアを通れとは言いません。だけど、横田基地を経由して日本国内に来られたら、まるで日本は植民地です。その意味でも、横田基地のあり方について、堂々と日本は主張していいと思います。石原慎太郎さんはかつて軍民共用を提案しましたが、まずは「横田基地の存在そのもの」について議論をやってもいいと思います。
飯田)あそこはアメリカ軍の敷地ですから、治外法権のような形になっている。パスポート無しで、軍人を中心にアメリカ人が入れてしまう。
鈴木)そういうことです。日米安保のなかで議論することはたくさんあります。地位協定もそうだし、横田基地やもちろん沖縄基地問題もやらなければいけない。これは当然、「自衛隊が肩代わりする」とか、大きく議論は広がっていきます。
飯田)「自衛隊と共用にする」とか?
鈴木)そんな感じです。だから、「横田基地そのものの議論をするべき」が感想ですね。近くで1度見れば、「こんな場所が首都圏にあるのか?」と分かります。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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