プロ野球12球団に入団したeスポーツ選手と清水アナウンサーが直接意見交換!

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左から谷渕弘コナミディレクター、清水久嗣アナウンサー、ぶんた選手

10月13日(土)、株式会社コナミデジタルエンタテインメントの人気ゲーム『実況パワフルプロ野球』(通称・パワプロ)のプロプレイヤーを決定する『eBASEBALL パワプロ・プロリーグ』でプロ野球12球団より指名されたeスポーツ選手に向けた研修会が、六本木・コナミホールにて開催され、ニッポン放送「ショウアップナイター」でも活躍中の清水久嗣アナウンサーが、講演を行った。

『eBASEBALL パワプロ・プロリーグ』とは、eスポーツを通して新しい野球の楽しみ方を提供し、野球ファンの拡大を目指すことを目的に、株式会社コナミデジタルエンタテインメントと一般社団法人日本野球機構(NPB)が共同で開催する、プロ野球eスポーツリーグ。NPBが統括するセントラル・リーグ6球団、パシフィック・リーグ6球団のプロ野球全12球団それぞれに、eスポーツ選手を登録し、競技タイトルを使用してペナントレースを行う新しい取り組みとなる。

9月29日(土)に開催された『eBASEBALL パワプロ・プロリーグ』のeドラフト会議では、東日本と西日本の選考会を勝ち抜いた“eドラフト候補生”36名が集結。12球団の関係者やOB選手らが集結して、その場で欲しい選手を指名。ここで指名された選手各チーム3名が、共にシーズンを戦う球団のチームメイトとして決定した。

今回、行ったのは、そうして新しく球団に加入したeスポーツ選手に向けた研修会で、プロ選手としての心構えや注意事項を研修形式で学ぶというもの。プロ野球選手の新人研修でも講師を務めるプロ野球OB・岩村明憲氏によるスポーツマンシップについての講演や、元吉本興業のプロデューサーで年間100回近い研修講師を務める眞邉明人氏による、スポーツマンシップについての講演などが行われ、この研修会を経て選手たちは晴れてプロデビューとなる。

先日のeドラフト会議で司会進行を務めたほか、この取り組みを初期段階から見守り続けてきた清水アナは、研修会の最後に登場し、意見交換会の司会を担当。こちらは清水アナの実況の仕方や『eBASEBALL パワプロ・プロリーグ』の今後について、全員で意見を交わしていくというもので、前後半合わせて2つの方法でそれぞれ意見を交わした。

まずは清水アナの実況に対しての、「もっとこういう部分を伝えてほしい」「こうしたら分かりやすいのではないか」といった意見や要望を交わすため、この場で実際に対戦を行い、そこに清水アナが生実況を付けることに。福岡ソフトバンクホークスのさんらいく選手と、横浜DeNAベイスターズのじゃむ~選手が名乗りを上げ、2人の対戦を清水アナが生で実況した。

実際にプレーするさんらいく選手、じゃむ~選手

まずは、プレー中にどんなことを考えているかについて清水アナが質問すると、「プロ野球だと芯でとらえれば基本的にヒットになるが、パワプロだとアウトになることもあるため、わざと芯を外してポテンヒットを狙うことがある」「本来(プロ野球)なら、ランナー1、3塁の場面で使う中間守備を、パワプロだと足の速い選手への対抗手段で使うことがある」といったパワプロならではの戦略が、たくさんの選手から飛び出した。

続いて、実況内容やプレー以外の点について清水アナが尋ねると、選手たちからは様々な意見が。ゲームについての細かな仕様や、選手たちがどういう意図でゲームを進めているのかといった、もっとコアな部分まで踏み込んだ解説を望む声や、「(「パワプロ」シリーズを知らない)野球ファンが聞いて分かりやすいような解説をしてほしい」「テロップで補足したらもっと分かりやすくなると思う」といった実況方法自体への要望など、たくさんの声が飛び交った。これに対し清水アナも、さらに意見を求めるなどして真摯に受け止め、これからの実況に活かしていく意欲を見せた。

後半では、チームごとにディスカッションを行い、「プロとして心掛けるプレー・避けるべきプレーは?」「『eBASEBALL パワプロ・プロリーグ』の理想像や、盛り上げるためにできることは?」という2つの議題に対して、各チーム意見を導き出した。心掛けるプレーとして多くのチームが挙げたのは、プロとして“見せるプレー”を意識することで、「プレー中に、もっと感情を表に出していく」「執念を燃やして最後まで諦めない」「カッコいいと思ってもらえるプレーを」などの意見が挙がった。また、避けるべきプレーについては、「現実の野球ではあり得ないプレー」「妨害行為など批判の対象になるようなプレー」などが挙げられた。

理想像や盛り上げるためにできることについては、各チーム積極的な提案が次々と行われ、「各地方でオフ会をやっていきたい」「正直今は認知度が高いとは言えないので、TwitterやYouTubeで発信して認知度を上げたい」「子供たちにパワプロを教える機会があってもいいと思う」「年配の方にも認知してもらえるよう、チラシ配りなど紙媒体で宣伝していくことも大事」など様々な意見が飛び出した。

大きな盛り上がりを見せた意見交換会となったが、allnightnippon.com編集部は、終了後の清水アナを直撃。改めての感想や意見交換会を行った意図などについて尋ねた。

司会中の清水久嗣アナウンサー

――――意見交換会、とても盛り上がりましたね!

清水アナ:主催者との事前打ち合わせの段階では、こちらからいろいろと話を触ろうと思ったんですけど、どんどん意見が出てきたので、みんな言いたいこといろいろあったんだなって思いました(笑)やっぱりみんな、「ここをもっと見てほしい」とかそういう思いは、あるとは思うんですよ。そういうところは、やっぱりプロだなぁと思いましたね。

――――実況者としては、プレッシャーなんじゃないですか?

清水アナ:プレッシャーですね。ここに解説者の方も加わって、「パワプロ」シリーズのテンポの速さで全部分かった上で実況していくのは、正直厳しいので。何を伝えて何を削いでいくか。それを、アナウンサーによってバラつきがないように、僕だけじゃなくほかのアナウンサーもできるように担わないといけないので。責任重大ですよね。実況解説なしでも試合は成立しちゃうんですけど、やっぱり僕たちが彼らの凄さを伝えてあげなきゃいけないですからね。

――――今回の意見交換会は、選手たちの本音を知りたくて企画したんですか?

清水アナ:そうです。素人目にも画面を見て伝わるものはあるんですけど、選手としてはもっと深いところでプレーしてるんだろうなっていうのは、何となく汲み取っていたので。そういうところも伝えていかないと、やっぱりプロリーグとしては発展していかないと思ったので、そういう意図でやりましたね。普段だったら、言いにくさもあると思うんですよ。だからこういう機会を通してできるだけ意見を聞かせてほしいし、みんなで言えば怖くないし(笑)そういう機会もあって良かったんじゃないですかね。

――――ディスカッションでも熱い意見が交わされましたよね。

清水アナ:そうですね。僕らやKONAMIさんやNPBさんで「こうあるべきだ!」なんて言ってしまうのは、それもちょっと形が違うと思うし。皆さんの意見を集めるには、一番いい形だったんじゃないですかね。

――――プロリーグをもっと盛り上げていきたいという彼らの熱意を感じましたが、実況者としては今後どのように広めていきたいですか?

清水アナ:すごいものは、“すごい”の3文字でも表現できてしまうんですけど、実際どこまで頭で考えているかを伝えてあげたいです。あと、プロの野球選手も解説に来てくれると思うので、野球選手の解説の違いとか、実は同じところもあるかもしれないし、そういうところが上手く合致してくると、もっと野球ファンにも刺さるのかなと思います。実際の野球の試合とゲームは、違うものだけど同じルールでやってるんで、プレーも実況も、野球らしさを出すようなことが大事かと思います。

選手たちと上手く共存しながら、共にプロリーグを盛り上げたいと語った清水アナ。今回の研修会を通じてプロとして歩き始めた彼らが、今後どんな活躍を見せてくれるのか?そして『eBASEBALL パワプロ・プロリーグ』はどのような盛り上がりを見せていくのか?これからの展開に期待が高まる。


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