ゴーン容疑者出廷~独裁を許した他の経営者に責任はないのか?
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月8日放送)にジャーナリストの有本香が出演。本日出廷することになったゴーン容疑者について解説した。
ゴーン容疑者、きょう午前に出廷
日産自動車前会長のカルロス・ゴーン容疑者がきょう午前、東京地裁が行う勾留理由を説明する手続きに出廷することとなった。ゴーン容疑者は弁護士に対して、「自分の考えを伝えたい」などと話しており、自ら出廷し英語で無罪を訴える予定。去年の11月の逮捕以来、ゴーン容疑者が公の場に姿を現すのは初めてである。
飯田)東京拘置所に身柄を拘束されていたので、当然公の場に姿を現すのは初めてですよね。
有本)痩せてらっしゃるという話も伝わって来ています。
飯田)10kgぐらい減ったらしいとご長男の方も言ってらっしゃいましたね。
有本)ご自身の肉声で何を語るのかというところなのですが、そもそも勾留理由を説明する手続き、勾留理由開示。これ自体が稀なことですよね。
飯田)システムとしてはあるけれど、ほとんど使われていないみたいですね。
有本)それは逃亡とか証拠隠滅の恐れがあるからということなのでしょうけれど。フランスやアメリカでも、どうしてこんなに長く勾留されているのか、そもそも逮捕された経緯が分からないという声も出ていますが、これだけの手続きを見ても、検察ははっきりと有罪であるということや、悪質性を重く見ているということなのでしょうね。
飯田)司法取引も使ってということですから。会社に損害を与えようとして、リーマンショックのときの自身の個人的な損失を付け替えたというあたり。
有本)そのあたりとか、日産の関係者と言ってもいまはOBになっている人なのですが、聞きますと、社内では噂はかなり以前からあったということです。それは私的な流用です。背任を問われても然るべきではないかと思っている関係者は多いようですね。
飯田)その辺の社内の空気と、法律の適用がどのようになるのか。
独裁を許してしまった他の経営者の責任は問われないのか?
有本)構成要件として成立するのかということですよね。ただ、ゴーン容疑者が逮捕されたときに、この番組でコメントしたと思うのですが、もちろん今回、司法取引という特殊な経緯を経て逮捕に至ったわけですが、会社としての責任はどうなのか。ゴーン容疑者はトップですが、とは言え、ここまでの独裁を許してしまった他の経営者の責任も本来であれば免れるべきではないと思いますよね。
飯田)経済三団体の賀詞交換会で、日産の西川社長も来ているだけではなくてインタビューに答えていましたね。
有本)私はそれにどうしても違和感があります。
飯田)いままでもゴーンさんの次の日本人のトップを張っていた方ですものね。
有本)ちょっと理解に苦しみますね。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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