オリラジ中田が語る、自分の肩書きをどう付けるか。

By -  公開:  更新:

毎週水曜日午後6時から放送のニッポン放送「オリエンタルラジオ 中田敦彦のオールナイトニッポンPremium」。2時間半にわたる“本音”トークの中から、allnightnippon.com編集部が厳選した内容を、中田敦彦の“熱い語り”そのままに、毎週お届けする。

「オリエンタルラジオ 中田敦彦のオールナイトニッポンPremium」今週の“中田論” 第22回(2月27日放送分)

肩書きなんか作ろうかな、って思ったわけですよね。ハイパーメディアクリエイターみたいなの作ろうかなって思ったわけですよ。これを思ってる人たぶん少ないと思う。あ、そうなんだ、って。聴きながら俺も俺も、っていうリスナー少ないと思う。だから、それを思いついた人間がどうなるかってのをちょっと聴いてほしいんだけど、それをね、考えようとしたときに、めっちゃ難しいのよ。

皆さんもね、自分が何かをしようとして、自分の新しい肩書き考えたいな、って、例えば自分がラジオのディレクターだとして、例えばアナウンサーだとして、でも他の活動もしたり、私はそのスタンスとはちょっと違うんだ、というズレを感じた時に、「いや私はね、違うのよ、ただのそれじゃないのよ。」っていう時に自分でつけようってなったときに凄い難しいよね。ええ?って。

でもね、そんな時にいい出会いをしたのよ。それがこの前の珈琲を選ぶ会ね。俺が『禅徳寺珈琲』っていうちょっと不可思議な珈琲を作ったら面白いんじゃないか、なんつって。スペシャルティコーヒーっていうね、良い豆のね、珈琲に出会う。その上で、その珈琲豆を選定する会に1回出てみるっていう。行ったときに、そこで良い出会いがあったんですよ。

その出会いっていうのが、「朝渋」っていう、朝、渋谷で集まる朝活やろうぜ、っていうコミュニティ作ってる、オンラインサロン作ってる井上さんって人がいて、その人と一緒にやろう、ってなったんだけど、その人が連れてきた人でね「サインコサイン」っていう会社の加来さんって人がいるんだけど、その人がね、実はその「朝渋」の井上さんのキャッチコピー、肩書きがあって、その肩書きが”早起き村の村長”っていう肩書きなのね。なんかちょっとコミカルじゃん。へー、面白いっすね、みたいな”早起き村の村長”なんか忘れないっすね、みたいな言ってて。面白いっすね、って言ったら、(井上さんが)「あ、これ考えてくれたのが、この加来さんなんすよ」って。あ、そうなんだ、って。

で、その時に俺がへー、って思ったのが(井上さんは)「加来さんに考えてもらう前は僕、自分の事を違う呼び名で呼んでたんすよ」って。あ、自分の子と違う呼び名で自分で付けて呼んでたんすね、って。それ何だったんですか?って。「それがね、僕”早起きの妖精”って言ってたんすよ」って。”早起きの妖精”?ちょっと待ってよ。これね、聞いたときに、うわ、これ加来さんに(肩書きを名付けるのを)頼もうって思ったの。

なんでかって言うと”早起きの妖精”と”早起き村の村長”って明らかにアップデートされてるのよ。何がアップデートされてるか。これね、言葉って面白いよね。言葉って凄く緻密にカテゴライズされてて、例えばだけど、日本って氷とか雨とかに関わる言葉が凄い多いわけ。「五月雨」とかさ「時雨」なんて言葉もあるわけじゃないですか。雨に関する言葉なんて英語では全部「rain」ですよ、みたいな。それって日本人がすごく自然に対して細かく見て来たから「時雨」と「五月雨」では全然違うんだよ、という事もあるわけですよね。こういう時に降る雨っていうのは「五月雨」。こういう時に降る雨っていうのは「時雨」なんだよ。それは厳密に見てるかどうか、っていう事なんですよ。その言葉が表している意味とかニュアンスってのは非常に深いんだな、と。

でいうとだよ、”早起きの妖精”ってどう思う?聞いたときに。妖精さん?妖精さんってどういう人がいる?例えば不思議系のアイドルさんとかが言うよね。「なんとかの国の妖精なり!」みたいな。そういうね「イチゴの国の妖精なんですー!」とかって言われたときに、「へ~…」っていうね。あの感じ。あー、そうなんだ、みたいなあの感じ。あれがなんか妖精さん、みたいな。あの妖精ってなんでそうなるか、って言ったら、まずファンタジーだよね。妖精がいるのはファンタジーの世界で、中世ヨーロッパとかが、王子様、お姫様とかが共存しているようなファンタジーの世界の住人ですよね。で、その上で妖精ってどういう存在かっていうと、だいたい森の中にいるじゃないですか。人里離れた森の中にいて、妖精という存在に気付いている人と気付いていない人がいて、さらには妖精ってのは独自のルールがあって、そのルールと人間界のルールってのは相容れないものなんですよね。その別世界のルールで生きているディスコミュニケーションの存在っていうのが、そこでまあ表されているんですよね。

だから「イチゴの国の妖精さんなのだ!」って言われたら、あ、ツッコめない、ってのがまずあるわけですよね。あ、イチゴの国の妖精さんなんだもんね、っていう。「だからイチゴの車で来るのだ!」みたいなね、わけのわからない事言われて、あ、そうなんだ、みたいな。そこを、イチゴの車なんてありえないですから、って言っちゃうと「それはファンタジーなり!」ってこうなるわけですよ。なるほどね、と。だからツッコまないでね、こっちは独自のルールでやってるんだから、っていう雰囲気。でもファンシーなのだ、っていうそういう感じ。これがさ「”早起きの妖精”なのだ!」って言われたときに、あ、ツッコめないのね、と。あ、僕たちは遅く起きることもあるけど、独自のルールでやってらっしゃるんですね、っていう感じ。

だけど”早起き村の村長”つったらどうよ。”早起き村の村長”で示されてる2つの大きな意味合いがあって、それはその言葉を聞くだけで、単一の行動ではなくグループ化されてる行動なんだ、って事がわかりますよね。まず”早起き村”というコミュニティが存在するんだ、という事が伝わる、その上でそのグループのリーダーであるいう事がわかるよね。さらに言えばそのグループというのが「戦闘民族サイヤ人」とかじゃないですよね。「早起き村」みたいな。ペンギン村みたいな、要するにあったかくて、ほっこりしたコミュニティであることがわかるわけ。あったかくてほっこりした、やや小規模だよね、それも「なんとかシティ」「メガシティ」「メガロポリス」みたいな事じゃないよね。そうじゃなくて「早起き村」って事は、やや小規模なほっこりしたユニット、コミュニティのグループリーダーを務めていて、それが早く起きるという趣旨のもとに集っている、と。で、そのグループの名前が「朝渋」という。朝に渋谷に集まる。端的な言葉で全ての意味合いが通じるわけですよ。これ凄いね、って。これ作るって容易じゃないじ、だから「朝渋」のリーダーたる者すらも自己分析はしてるわけなんですよ。で自分で言って、やっぱりちょっとずれちゃうわけだよね。

俺ね、コンビ名とかもおかしいな、って思う事いっぱいあって。この前ね「大阪芸人大集合」って(イベントを)やった時に、”せんのりきゅう”っていうコンビがいたの。千利休だよ。何やってるか、っていうと「地方で農業をやってる農業芸人です。」って言うんですよ。「色んな野菜作ってます」つって。で、お茶は?って聞いたら「あ、関係ないです」って言うんですよ。え、変えれば?ってまず思うじゃん。え、変えたら?千利休関係ないじゃん、変えよう、変えよう、って言うんだけど「え、でも愛着はあるんですよ。」って言われて。え、愛着あんの、何で?「漫才のネタのツカミで必ず挨拶で”せんのりきゅう”です。お茶たてまっせ、って言ってるんですよ。」って。でネタは?「関係ないです。」って。どういう事?って。どういうプロデュースなの?って。だって”せんのりきゅう”です、お茶たてまっせ。いやね、僕ら、野菜芸人なんですよ、って意味わかんなくない?それさ、ずれてるじゃん、って。それコンサルティング入れた方が良いよ、って。

コンサルティングって、今非常にね、隆盛を誇っているビジネス界のジャンルの1つだけど、必要だな、って思うのは、要するに外部からあーだこーだ言うって、内部の人間が一番内部の事わかってないんですよ。で、内部の力関係があったりして、要するに「いやこの会社、絶対これ直した方が良いんだけどなあ」って思っても部下からそれ言うと「お前が何言ってんだよ」みたいな。「お前ごときが何言ってんだよ」とか言って、ケンカになっちゃう、ね。プライド傷つけたりして。だから外部のコンサルが入ると「いやさすがにこれ”せんのりきゅう”じゃないんじゃないですか」って言うと、その力関係とは別にね、それを利用する事が出来るわけですよ。

第三者目線って非常に優秀だし、必要なんだという事がわかったわけですよね。だからこれは入れた方が良いぞ、という事でお願いできませんか、という風に言ったわけですよ。「良いですよ。」と。その人(加来さん)は、もともと広告系の仕事をしてて、そこからまあ、企業内企業の独立みたいな事をして、法人向けにね、結構企業のブランディングとか、企業名とかプロジェクトのコンセプトを作る事を手伝ってたんだけど、それを個人に当てはめたらどうなるだろう、って事で個人向けにも窓口を開いて、時間貸しでやりましょう、って事でやったの。30分2万円。高いでしょ、結構高いでしょ。でもね、30分2万円なんだ、でも面白いな、と。

俺ね、自分で決めるんじゃなくて、2万円出して決めた、と。その決め方も含めてシェアすることに意味があるわ、これ新しい仕事だよ。人間もブランディングするって事でしょ。個人をブランディングするコンサルティング、むちゃくちゃ面白いじゃない、やってみよう。って事で実際にやったわけ。で、そのやった結果を今日発表したいと思います。


Page top