3月14日(木)、よゐこ・有野晋哉と濱口優がパーソナリティを務めるラジオ番組「よゐこのオールナイトニッポンPremium」(ニッポン放送・毎週木曜18時~)に、「オールナイトニッポン」のパーソナリティを11年9ヶ月務めたレジェンド笑福亭鶴光(71)が生出演。出演して早々に、番組から「26歳で始めたエロトークも今年で45年……」といういじりを受け、「エロトークだけやってない! 落語をやった上で、遊びとしてのエロ」と訴え、上方落語協会・顧問まで務める落語界の事情や、「オールナイトニッポン」を就任したときのエピソードを語った。
鶴光:落語家は、4年間修行しないといけない。三味線、太鼓、落語、礼儀作法を習って、4年かかってやっと(前座から)二つ目になる。そこから10何年で真打ちになって、20年ぐらいで一人前。そこにいくまでは大変ですよ。60年、65年(のキャリアの落語家)なんて沢山いる。
濱口:すごい世界やな。
鶴光:噺家が変な修行をすると悪い癖がつく。売れたいなら普通にいった方が良い。自分の場合は弾みで売れたんや。落語をして名人と言われたい、人間国宝になりたい。(でも自分には)そんな話は一切ない。賞をもらったのは1本だけ。
濱口:何の賞ですか?
鶴光:夜の有線放送大賞・新人賞や……
リスナーメール:『何でオールナイトニッポンの仕事がきたんですか?』
鶴光:「オールナイトニッポン」の仕事はオーディションですよ。
濱口:へー! そうなんですか!?
有野:でもその頃は大阪でしょ?
鶴光:その頃はラジオ大阪で番組をしていて、(「オールナイトニッポン」の)プロデューサーが『放送枠が3ヶ月間分空くから、関西弁が喋れる面白い人はいないか?』って、ラジオ大阪に連絡をして、(ラジオ大阪の)プロデューサーが『こんな奴がいるから、一度使ってみ』って(鶴光を)紹介をして。それでオーディションをして…… オーディションを受けたことある?
濱口:ありますよ。当時はデモテープを作って送って。
鶴光:オーディションって冷たいよな。もう、ゴミ以下の扱いで(笑) でも僕は、全部の番組がオーディションだったからね。
濱口:その時もエロトークですか?
鶴光:エロトークはしない(笑)
有野:エロトークがなかったら何を喋るんですか!?(笑)
鶴光:それはちゃんと、時事ネタを(笑) 3ヶ月間で番組が終わることは絶対に決まっていたのよ。どんなに頑張っても3ヶ月で終わるって。だから、“東京に来たあの噺家がむちゃくちゃしてる”ってイメージをつけてやろうと思って、エロ、エロ、エロをやったらウケた。開き直りやな。
当初鶴光は、フォークデュオ・あのねのねの「オールナイトニッポン」のピンチヒッターとしてパーソナリティに起用されたが、番組が高く評価されてレギュラー化。「笑福亭鶴光のオールナイトニッポン」は1974年から1985年まで、11年9ヶ月放送され、その名前を広く世間に知らしめた。