ニッポン放送「飯田浩司の OK! Cozy up!」（4月2日放送）にジャーナリストの有本香が出演。4月1日に発表された新元号について解説した。

新元号を発表する菅義偉官房長官＝2019年4月1日午前、首相官邸　写真提供：産経新聞社

新元号は令和

菅官房長官）新しい元号は令和であります。新元号が広く国民に受け入れられ、日本人の生活の中に深く根差していくよう、努めて参りたいと思います。

4月1日午前、菅官房長官が新しい元号は令和に決まったと発表した。新元号は4月30日の天皇陛下の退位に伴い、皇太子様が新しい天皇に即位される5月1日に施行される。

飯田）菅官房長官の声をお聴きいただきましたが、いつもと違って少し感情が高ぶっているような感じでした。

有本）やはり緊張されていたようですよね。それは感じられましたね。

飯田）まず漢字を出す前に官房長官から「れいわ」と来たので、どういう字を当てるのだろうと思ったのですが、見たときには綺麗な字だなという印象でした。

有本）そうですね。字面も音も綺麗ですよね。最初は耳慣れないので「あれ？」という感じでしたが、聞けば綺麗な音だなと思いますよね。

飯田）昨日は発表だけだからそんなに盛り上がらないのかなと思ったら、号外の取り合いも起こるほどでした。

有本）子供たちも注目していて、皆でスマホを覗き込んでいるような映像もありました。ツイッターが2時間で450万件って、すごいですよね。

飯田）すごい数がツイートされましたね。

有本）私もたまたま昨日の発表のタイミングのときに、都内のあるホテルで打ち合わせをしていましたが、ラウンジに居た人、皆スマホで見ていましたね。

政府の会見にライブでSNSの中継を導入

飯田）今回ツイッターなど、いろいろなところで生中継をしていました。

有本）そうですね。政府の会見でSNSの中継をライブで入れたのは初めてでしょう。

飯田）確かそのはずですね。

有本）アメリカのホワイトハウスは入れています。ホワイトハウスの会見は各メディアも自分たちのアカウントを持っているではないですか、フェイスブックだとか。あれで全部中継しています。ですから多分、今後は日本もそうなって行くのだろうという予感もしましたし、総理も若い国民の反応を気にしている印象がありました。

飯田）若者に対して、というような質問のされかたもしていましたし、今回の見せ方もかなり意識していましたよね。

有本）SNS時代だから、そういうものも使って行こうというのは新しい試みだと思います。これからの時代を生きる人に、この元号を使って慣れ親しんでもらう狙いがあるのでしょう。
わかっている限りで日本の国書に典拠するということなのですが、こういうことにも意味があるでしょうね。これまでは漢籍から引くことが伝統ですし、私もそれでいいのではないかなと思っていました。今回、万葉集の言葉から引いている。でもその言葉は漢籍から来ている部分があるわけですよね。そういうものを引くということで、伝統であり、新しい日本としての幕開けというようなこともある。万葉集から引いたのが私はとても良かったと思います。

飯田）引くのであれば、日本書紀か、或いは古事記か、みたいなことは言われていましたよね。そうではなく万葉集から取って来た。

有本）大和言葉だということもあるし、それから万葉集は総理も会見で言っていたように、身分の高い人も低い人も皆の歌が収められています。

飯田浩司のOK! Cozy up！
FM93AM1242ニッポン放送　月-金　6:00-8:00