青山繁晴衆議院議員「私が消費税増税に反対する理由」

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(4月17日放送)に自由民主党参議院議員の青山繁晴が出演。野党要求の予算委員会の集中審議について、また消費税増税について解説した。

野党要求の予算委員会の集中審議 与党側が拒否

一連の閣僚などの辞任問題を受け、野党が要求していた予算委員会の集中審議の開催について、与党側は応じられないと開催を拒否した。これによってきょう17日の参院本会議は見送られることになった。

飯田)辞めてもまだ続くというようなところで。

青山)任命責任を追及されるのは当然だと思います。僕はいま1つの政党の現職議員なので、国会の動きを野党がどうだと偏って言うのは良くないと思います。ただ客観的に言うと、大臣がこういう形で辞めて、予算の審議をする。予算委員会は何でもやっていいということになっているけれど、僕は前からいまの国会運営のあり方に批判的です。僕は予算委員なので予算委員会に3年間出ていますが、予算の話はほとんど聞いたことが無い。今回も桜田大臣や塚田副大臣のことで予算の組み立ての話が飛んでしまう。総理の任命責任があるのは間違いないし、重大なことだけれども、しかし予算審議をやらないかもしれないというのはどうかなと思います。

青山繁晴衆議院議員「私が消費税増税に反対する理由」
消費税増税反対の理由

青山)プラスアルファな話をすると、僕は消費増税に反対です。党の方針と関係無く、その党に付き従うだけが議員ではない。自由民主党のために国会議員をやっているのではなくて、国民の為にやっているのですから、消費増税を秋にやるのは明らかに間違っています。応援演説でも増税反対ですと申したのですが、実はそれを巡って来月(5月)、運命のときが来ると思います。5月20日に今年(2019年)1~3月の日本経済の数値の速報が出ます。

飯田)GDP速報。

青山繁晴衆議院議員「私が消費税増税に反対する理由」
1月~3月のGDP速報が5月20日に発表~マイナスならば消費税増税は

青山)そうです。GDPの、つまり日本経済は成長したのかしていないのかという速報値が出ます。あってはいけないことだけれど、もしこれがマイナスになると、秋に消費増税するのかという話は総理だけではなく与野党のどこからでも出て来ますよね。僕はそのとき、予算委員会の集中審議をやるべきだと思います。例えば予算のなかに消費増税対策が2兆円も入っているわけですから。

飯田)そうですね。

青山繁晴衆議院議員「私が消費税増税に反対する理由」
消費税増税見送りならば衆議院を解散せざるを得ない

青山)でも増税対策費が入っているからと言って、増税を見送るのがいけないわけではないと思います。増税を回避しても、それはそのまま減税になるのだから。それも含めて、もしも総理が5月20日の数字を見て増税を見送るのであれば、当然これは予算委員会を開いて集中審議をするべきです。増税をなぜ見送るのか、国民に徹底的に説明するべきです。増税賛成派の国民の方もたくさんいらっしゃいますから。僕と同志の関係にある国会議員でも、増税賛成の人もいらっしゃいます。
だから増税方針を変えるのであれば、衆議院を解散せざるを得ない。まだ確定していないけれど、7月21日ごろに参議院選挙が通常で行われる可能性が高いから、それと合わせて国民にお聞きするということはあり得ます。だからいろいろな意味で1~3月がマイナス成長になってはいけないのですが、5月20日で先行きが決まって来る。

飯田)GDPの値はいろいろな数字を組み合わせて分析するものなので、個々の数字はポロポロ出始めていますけれども、エコノミストの予想などではマイナスもあり得るだろうと。

青山)まだあり得るという段階ですけれどね。

飯田)2019年1~3月の数字が出るということは、2018年度(平成30年度)の数字も出る。これもマイナスまでは行かないかもしれないけれど、ほとんど成長のない1年だったことが白日の下に晒されるとなると、これで増税かということには当然なりますよね。

青山)なりますし、今年は米中がもっと減税に踏み込んで来ます。そうするとアメリカと中国の狭間で、世界経済を左右する日本経済だけ増税になる。これにはすでにIMFなどからも非公式な異論が出ていますからね。

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