子ども・子育て支援法改正案~消費増税しなくてもある財務省の財源とは?

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(2月13日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。子ども・子育て支援法改正案の財源について解説した。

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政府が子ども・子育て支援法改正案を閣議決定

政府は昨日、幼児教育や保育の無償化を実現するための子ども子育て支援法改正案を閣議決定した。政府は今国会での成立を目指していて、成立すれば今年10月から無償化がスタートする。

飯田)一昨年の衆院選で安倍政権が公約として掲げていた、「子供たちの保育・教育の無償化」。法案成立すれば今年10月のスタートとなるわけですが、これはどうなのですか? 表裏一体なのは消費税だなんて言われますが。

高橋)消費税を推し進めたい財務省の方がこれをエサにして、これが通れば増税をという戦略です。いまのところ安倍さんはそれに乗っていて、これが来年度の予算のなかに入っているから、いまの段階では否定できないのですよね。「子育てがあります、1兆5千億円ほど出します、消費増税です」ということなのですよ。
だからこれに食いつくと怖い目があるのです。でもはっきり言うと、財源だけ用意すれば終わってしまうのです、この話は。

飯田)別に用意すれば。

子ども子育て支援の財源1兆5千億円は国債利払い費で賄える?

高橋)他に財源を用意すれば1兆5千億円は簡単な額です。

飯田)そうなのですか?

高橋)国債費があって、全体で利払い費等含めてですが、20数兆円の予算があります。そのなかに国債利払い費が10兆円ちょっとあります。なぜ10兆円もあるのか…予算を組み込んでほとんどゼロ金利ではないですか。

飯田)確かにそうですね。

高橋)いつも、わざと少し積んでおいて、あとで崩してやる財源なのです。

飯田)よく補正で上振れ分みたいなことを言うではないですか。

高橋)いつも2兆円くらいは必ず上振れしますよね。だから最初から予算で積んでいるのです。

飯田)そういうことなんだ。

高橋)予算で積んでおいて、それで主計局から担当者は「お前わかっているだろう。もっと要求して積んでおけよ」と言われるのです。「2兆円ぐらい余計に積んどけ」といつも言われるのですよ。だからいつも余計に積んでいる。

飯田)役所のなかで。

高橋)積めと言われたから、分かりましたって言うだけ(笑)。余分に積んでおいて、2兆円ぐらいは補正としてどこかに使うのですよ。

飯田)1兆5千億円と呼ばれていますよ、この子ども・子育て支援。

高橋)簡単なの。

飯田)お釣りが来るぐらいの勢いですね。

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