英EU離脱 国民投票を再度実施が必要か
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(5月6日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。イギリスで行われた統一地方選挙で与党が惨敗したニュースについて解説した。
イギリスの統一地方選挙で与党惨敗
イギリスで行われた統一地方選挙で与党惨敗というところが報じられていますが、一方で野党労働党も議席を失っています。
飯田)躍進はできていない。
須田)反ブレグジット派、反離脱派が票を伸ばしているんです。
このあたりの民意、まぁ言ってみれば、反ブレグジット派の要求というのは、国民投票をもう一度やろうじゃないかということを主張している。そういう政党が票を伸ばしているというところを見て、これを受けていきなり再投票ということにはならないとしても、民意というのがちょっと見えてきたのかなぁ思われます。
もう少し冷静になってEU離脱問題について考えてみようよと。かつては一気呵成に行ってしまったところがあるんだけれども、もう少し冷静に考えてみようという民意があらわれてきた。この結果をメイ首相はどう受け止めるのかと思います。
飯田)須田さんがかねて指摘されていたのが、この離脱協定案は離脱でも何でもないということを仰っていました。この辺の言葉を変えれば落ち着くところになっていくのでしょうか。
須田)ただね、それを言ってしまうと、離脱離脱と言ってきたのは何だったのか、ということになってしまいかねない。結果的に離脱協定案を受け入れてしまうのは、離脱ではないということになってしまいますから、もう1回国民投票をやるというのが一番すっきりする。イギリスの最大野党の労働党もそれを主張しているんです。
飯田)そうすると労働党と今回躍進した自由民主党というところもEU離脱は止めた方がいいんじゃないの?という立場です。
須田)緑の党も再投票なんですよ。
飯田)与党の保守党が今野党に引っ張られて、今硬い状況になっている。
須田)ただ保守党の中からもどんどん脱落してきている人も出てきているんです。
飯田)そうすると既存の政党の枠組みではないところで反離脱の動き、もう1回国民投票をという流れが出来てくる。
須田)地方選挙でみてみると、強硬派の独立党が議席を大きく減らしています。
飯田)そうすると独立ってバラ色だと言っていたけれども、バラ色じゃないじゃん、そうじゃないじゃんってみんな分かってきた
須田)分かってきたということになるんじゃないかなと思います。
飯田)そうすると経済にとっては、暗雲が一つ取り除かれるような状況になるんでしょうか。
須田)いや、とは言っても今のイギリスの内閣は取り敢えず離脱ということを方針は変えていません。
飯田)メイさんがそれで首を差し出すとまで言っちゃっていますからね。そこをどうするか注目です。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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