夏の参院選~「G20の次の日解散!」の可能性も

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(5月22日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。夏の参院選に向けての与野党の動きについて解説した。

夏の参院選~「G20の次の日解散!」の可能性も
夏の参院選で野党が新たに8つの選挙区で候補者を一本化

立憲民主党など野党5会派は5月21日、幹事長・書記局長会談を行い夏の参議院選挙の32ある改選1人区のうち、8つの選挙区で候補者を一本化することで合意した。すでに合意している選挙区と合わせ、11の選挙区で野党統一候補が正式に決まったことになる。

飯田)改選1人区は32あります。そのうちの11ですから、およそ3分の1が一本化できた。一本化すると与野党互角に戦えると言われますけれども。

高橋)そうですね。一本化しないと強くならないということでしょうから。でもこれがダブル選挙となると、どれだけ一本化できるか。ダブルになると同じ選挙区に参議院だけでなく衆議院も行うわけでしょう。衆議院で戦って参議院も一本化するのは、なかなか難しいとも言われています。

飯田)参議院は都道府県が選挙区、衆議院は小選挙区ですから、都道府県のなかで少なくとも2つ以上の選挙区があります。

高橋)そうすると分かりにくくなるのですよね。

飯田)その辺りも睨みつつですか?

高橋)ダブル選挙の可能性は、6月30日から8月の下旬まで10通りくらいあります。

飯田)日曜日が来るごとに?

高橋)そうですね、これは当てるのが難しいです。どの日も10分の1ずつ確率があるわけでしょう。これは安倍さんがどこに決めるかということです。ダブル選挙でなくても7月21日に参議院ということはあり得ます。

夏の参院選~「G20の次の日解散!」の可能性も

政治 政治資金パーティー「宏池会と語る会」で壇上にならぶ、前列左2人目から自民党の二階俊博幹事長、古賀誠・宏池会名誉会長、岸田文雄会長=2019年5月15日、東京都港区 写真提供:産経新聞社

会期末までやって解散しなければ7月21日でダブルはない

飯田)会期末までやれば自動的に7月21日に。

高橋)そうですね。会期末までやって解散もしなければ、7月21日で決まりです。それより前に解散すればダブル選挙でしょう。延長すれば解散になるので、そうするとダブル選挙ではないかと考えられます。

飯田)会期末が近づくとみんなソワソワします。

夏の参院選~「G20の次の日解散!」の可能性も
6月30日であれば、G20の翌日から選挙活動に入る

高橋)はっきり言って、いまからソワソワしています。6月30日にやるためには、トランプさんが訪日して「さようなら」と言ったら「解散!」となるかもしれないです。

飯田)法律では、解散から40日以内に投票しなければならない。

高橋)以内ですから、ギリギリ間に合う。「G20の次の日に何ですか」とみんな言うでしょう。G20のとき安倍さんはテレビに出ずっぱりで、その次の日から選挙活動というのがいちばんきつい案でしょう。

飯田)選挙とは直接関係の無い映像なだけに、それをまったく報じないというわけにはいかず。

高橋)金曜日と土曜日はG20の話ばかりだと思います。朝から晩までG20の安倍さんが出ている。

飯田)ここのところ解散の大義みたいな話で、官房長官が複数発言していますけれども。

高橋)官房長官は、普通は「総理の専権事項です」と言って発言しないのですけれど、あえてコメントしましたよね。それは安倍さんが「何でもやるぞ」と言っているからです。大義なんて解散した人が勝ちで、大義は後からついて来る。

飯田)過去の例もそういうものがあったと。参院で法案が否決されたけれど、衆院を解散したこともありましたよね。

高橋)まったく理屈が無いのだけれど、解散のとき驚きましたよね。

飯田)あのときも大義は後からついて来ました。

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