衆参ダブル選挙の可能性~「ストップ安倍」しかない野党
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(5月8日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。衆参ダブル選挙の可能性と野党共闘について解説した。
野党がダブル選挙を睨んで共闘の動き
自民党の二階幹事長は5月7日、野党が衆参ダブル選挙を睨んで共闘の動きを強めていることについて、いかなる場合も受けて立つ用意があると話した。一方で衆参ダブル選挙の可能性については、いつ選挙があるのかわからないのが衆議院議員の宿命だと述べるにとどめている。
飯田)大型連休が終わって国会後半へ入ると、与党の駆け引きなどと言われています。目前に迫った参院選は予定が決まっていますが。
高橋)決まっていますが、いろいろな規定を見ると、いつか確定できないですよね。6月26日までやると、公選法の規定で7月21日はほぼ確定するのですよ。そこで終わればね。でもぴったりと終わるとは限らないので、6月30日から8月の下旬まで可能性はあります。読めないですよね。ですが、この幅が広いということが安倍総理のアドバンテージです。安倍総理しかわからない。延長が決まったらダブルになるでしょうね。
飯田)延長が決まった時点でこれはということに?
高橋)それはそうでしょう。それより前でもダブルかもしれないし、そうではないかもしれないし。何もなければ会期末までやって21日かもしれないですし。G20があるから6月30日は無理だと言う人がいるのですが、大阪以外は関係がないからできますよね。
飯田)法律的に考えれば解散を打って、国会が終わる会期末から40日以内に選挙をやればできる。
参院選の可能性は6月30日から8月下旬まで~ダブル選挙も
高橋)例えば5月20日にGDP速報が出るでしょう。よくない数字が出たら解散を打てば、実は6月30日はあり得るのですよ。G20のなかでやれるのかと言うけれど、毎日テレビに出られるし、最高の選挙活動でしょう。
飯田)そうですね。相当メディアも報じる。
高橋)各国首脳と握手している写真ばかりでしょうね。そういうものも理論的にあり得ます。
飯田)そうすると2ヵ月くらいフリーハンドのなかで、どこにするかということですね。
大義名分のない野党共闘
高橋)野党の方はまとまらなければならないということで、野党共闘という話になりますがね。大義名分もないので「ストップ安倍」しか出て来ないですよね。
飯田)既にいろいろな動きが出ていて、野田佳彦さんが中心となっている「社会保障を立て直す国民会議(社保)」という。
高橋)野田さんがやるとまた消費増税の話になるから、乗りにくいのではないですか。枝野さんは関係無いと言ってしまったのだから。前の約束でもう自分たちは立憲だから、民主ではないので知らないと言ってしまったわけでしょう。
飯田)そうですね。松原仁さんと柿沢未途さんが入会を決めたそうですが、朝日新聞の記事では松原仁さんは消費増税には反対の立場で考えは異なると。衆参ダブル選挙の可能性があることから、野党再結集を進めることが最優先だと判断した。
高橋)それではまったく野合ではないですか。選挙演説をしたときに消費増税で「賛成・反対」とわけが分からなくなりますよ。街宣車の上でね。
飯田)松原仁さんは民主党時代からずっと消費増税反対で、骨のある人だと思ったのですが。
高橋)選挙があるとなかなか大変なのでしょうね。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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