近本洋一(@you1chikamoto)さんの娘さんは走ることが苦手で、幼稚園で一番足が遅かったそうです。
そんな娘さんを心配しながらも、応援していた近本さん。
幼稚園の運動会の時に、ある男の子の行動に胸を打たれたといいます。
走り出さない男の子
運動会の徒競走でのこと。スタートの合図が鳴り、走りの苦手な娘さんは一生懸命に走りますが、周囲の園児はすぐにゴールしてしまいます。
どんなに頑張っても娘さんが一番最後になってしまう…と思いきや、スタートラインには娘さんと仲のよい男の子がジッと立っていたそうです。
「スタートの合図が聞こえなかったのかな」と、会場の人たちが騒ぎ出しても、走ろうとしない男の子。
多くの人が不思議に思っていると、男の子は突如全力で走り出したのだそうです。
周りの大人たちが男の子の行動に驚く中、近本さんはあることに気が付いたといいます。
それは…。
男の子が走り出したのは、娘さんがゴールしてからだったということ。
なんと男の子は、周りに笑われてもスタートせずに、娘さんがゴールするまでジッと待ち続けていたのです。
娘は幼稚園でイチバン足が遅かった。運動機能の発達がちょっと非定型的だったのだ。運動会の競走の時、僕は可哀想で苦しくなるほどだった。
ドン!で娘が一生懸命ヨチヨチ走り始めた途端もうみんなゴールしてる。
だけどひとり、娘の仲良しの男の子がスタートでジッとしてる!
合図が聞こえなかった?— 近本洋一☆すばる5月号に最新作掲載 (@you1chikamoto) May 14, 2019
おやおや、と会場の親達がその子を見てザワつきだす。でも彼は走り出そうとする姿勢のままジッとしている。
そして突如全力疾走し始めた!ゴールした時に会場は大笑いだ。
でも僕は、娘がヨチヨチとゴールしたのを彼が確認してからスタートしたのを見ていた。自分を笑い者にして娘を救ってくれたのだ。— 近本洋一☆すばる5月号に最新作掲載 (@you1chikamoto) May 14, 2019
「男の子の行動に救われた」という近本さん。これ以上ないほどの勇気と優しさを、男の子から感じたといいます。
近本さんのエピソードに、このようなコメントが寄せられていました。
・幼い男の子に男の道を教わりました。かっこいい!
・男の子の振る舞いに涙が出てきました。
・子どもながら、誇りを持っていたんでしょうね。
・思いやりがあって優しい男の子ですね。涙が止まらないです。
幼い子どもながら、娘さんの気持ちを考えて、思いやりのある行動を取った男の子。その姿に、多くの大人が誇り高い志を感じました。
男の子は運動会後にすぐ引っ越したため、どのように成長しているのかは分からないそうですが、きっと心優しい、素敵な人に成長しているでしょうね。
出典:grape / 足の遅い娘の友達が見せた行動に驚愕 徒競走でスタートの合図が鳴ると…
<関連記事>