女子ソフト・石川恭子選手「打率トップは、相手も知らない中でやっている分有利だった」

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女子ソフトボールリーグの後半戦が、先週末の9月7日(土)・8日(日)にスタートしました。

そんな中、「ニッポン放送女子ソフトボール情報」(毎週日曜 17:40~ショウアップナイタープレイボール内)では、ルーキーながら前半戦、打率4割6分4厘の首位で折り返したトヨタ自動車レッドテリアーズの石川恭子選手に話を聞きました。

トヨタ自動車 石川恭子 選手
1996年5月28日生まれ 158cm 右投左打

女子ソフト・石川恭子選手「打率トップは、相手も知らない中でやっている分有利だった」

■「相手も知らない中でやっている分、有利だったのかな?」

ルーキーイヤーの今年、いきなり前半戦で打率首位に立って、折り返しますが?

『初めての相手でもあり、初めての舞台に立たせて頂いて、とても緊張していたのですが、やっぱり役割を頂いた分、自分が持っている力を出して、相手にどう通用するかというのが、前半戦で相手も知らない中でやっていいる分、有利だったのかな? という部分もあって。打率が首位打者という結果は残っているんですけど、まだまだ課題もありますし、やらなければいけない事も、課題も見えてきたので、後半戦に向けて、もっと力を付けていきたいなと思っています』

2試合目から打順の1番を打っていますが、1番に起用される前に、監督からは何か指示がありましたか?

『一番に入っているのは、まだ練習試合とかでも、何回か出して頂いていたのですが、守備では外野手を守っていて、初めてのポジションだったので、そういう面で、最初に「今日、行くからね」という声はかけてもらいました』

打順的なものではなく、守備位置で声をかけてもらうのですか?

『そうですね、守備でした』

(打順の)1番の難しさなど、感じるときはありますか?

『やっぱり最初のバッターなので、相手のピッチャーがどういう傾向で、どういう配球をしてくるのか、仲間たちに伝えなければいけないし、そういう部分では初めてのピッチャーと当たる中で、やっぱり伝えていくのは難しいなと感じました』

打率以外にも、出塁率がリーグ第3位ということで、1番の役割をしっかりこなしていると思いますが、その辺りは気を付けて打席に入っていたのですか?

『そうですね、自分の後ろにいる人たちが、凄い打撃力があるので、やっぱり自分の役割として出る(出塁)、返すとかいうよりも、出て次のバッターにつなげるのが大事だと思っていたので、そういう面では意識をしながら打席に入っていました』

トヨタ自動車レッドテリアーズは昨年のチャンピオンですが、そのチャンピオンチームの1番に入る事に、プレッシャーは感じましたか?

『チャンピオンというのは意識はしていなくて、でも、周りの人たちのレベルの高さだったり、そういう面ではやっぱりまだまだなので、緊張という部分はあるんですけど、緊張というよりもワクワク、楽しみというのが多くありました』

トヨタ自動車はシーズン序盤、上手く波に乗れませんでした。石川選手の中で、チームの流れが悪いというのは感じる事はありましたか?

『去年、外から見ていて、シーズン負けなしで来ていたチームだったので、何が悪いというのはわからないんですけど、自分自身もチームの事を考えても、変える事はできないと思ったので、その中でチームの為に自分が何ができるか、ていうのが大事だなって途中で思ったので…。自分の役割をしっかりこなす事で、チームにもっとプラスになっていくんじゃないかと思ったので、チームをどうしようというよりは、自分がしっかりして、自分の役割をするべきだなって言うのを感じました』

女子ソフト・石川恭子選手「打率トップは、相手も知らない中でやっている分有利だった」

■「前半同様、後ろにつなげるのが自分の役割」

日本のリーグは、世界のソフトボールリーグの中で、選手の質などもNo1と言われています。日本人選手の質もそうですが、外国人投手・選手も各国の代表が来ています。そんな選手達と、今年からはじめて対戦する訳ですが、対戦してみてどうですか?

『日本人のピッチャーの方々は練習試合とか、大学の時に何回か対戦していたので、びっくりするということは無かったんですけど。やっぱりリーグ戦となると変化球を使ってきたり、配球もちょっと違っていたりと戸惑いながら、また外国人選手も沢山いて、そういうピッチャーに対しては、そんなに打席に立った事が無かったので、そういう面では、びっくりしたというより、どう攻略しようかという気持ちになりました』

今年の話題とすれば、デンソーの新外国人フーバー投手だと思うのですが、対戦してみてどんな感想を持ちましたか?

『やっぱり球も速いですし、投げた感じが重いなっていうのも感じたので…でもやっぱり打たなければいけないですし、まだ初めてだったので、後半戦に向けて、また投げてくると思うので、じゃあどうやって打ち返そうかというのを、今頑張ってやっています』

後半戦、そのデンソーとは、2試合目で当たりますね?

『けっこうデンソー戦でも、セーフティバントもしたし、リーグの中でやってきたので、そういう面では相手も策を練って来ると思いますし、その中で自分の苦手な所も、自分の中で今回研究をしたので、ヒットというか、大きなものは打つのも難しくなってくるので、前半戦同様に後ろにつなげる事が、自分の役割だと思っているので、どう出ようとかいうのは、デンソーにとかは考えていないんですけど、やっぱりワンヒット・ワンヒット、繋げていけたらなと思います』

■「背番号1番はとても嬉しい想いもありましたし、プレッシャーもありました」

石川選手は、ルーキーで背番号1番を付けています。やっぱりチームからの期待の表れだとも思いますが、「背番号は1番だよ」といわれた時は、どんな気持ちでしたか?

『やっぱり1番はとても嬉しい想いもありましたし、去年までいらっしゃった山下りらさんが1番を背負っていて、その方も、とても凄い選手だったので、追いつけるかな? というプレッシャーもあったんですけど、《自分は自分なりにがんばれば良い》って言ってくださって。なので、これから1番として、自分のカラーじゃないんですけど、そういう背番号を大きく広げていきたいなと思います』

トヨタ自動車レッドテリアーズに入ってみて、どんな感想を持ちましたか?

『とても練習します、皆さん。全体で練習するのもそうなんですが、その後に個人練習を黙々と、自分自身に向き合って数をこなしたり、質をこなしたりしているなっていうのを、見て学んで。だからこそ自分も負けられないし、やらなければいけないっていう気持ちに今なっていて。なので、とても皆さん、ソフトボールが好きなんだなと思います』

去年までの学生とは、どこが違いますか?

『そうですね、練習の開始時間が、やっぱり学生の時だと、夕方から夜にかけての練習になってしまうので短かったんですが、社会人になると1日練習することも増えてきますし、その分、やっぱり濃い練習だったり、練習量が増えて来たりするので、とても充実した毎日です』

暑い日が続いていますが、夏バテとかはした事ありますか?

『した事ないです』

食事とかも、寮に入って、コントロールをしているのですか?

『そうですね。朝・昼・晩、全部を栄養士の方がついてくれて、メニューを決めてくれて、それを食べています』

石川選手は、学生時代のポジションはどこをやっていたのですか?

『ショートです』

では、最初にやっていた外野の守備とは違いますね?

『全然、打球の伸びとか、もう一歩目とか全然解らない状態なので、未だ不安もあります。やっぱり外野って、ここっていう時に大事になってくるので、もっと練習が必要だなと思います』

トヨタのショートには渥美万奈選手という、日本代表のショートがいるわけですが、後々はショートをやりたいなと思いますか?

『一緒に今、ノックも受けさせて頂いて、見て学ぶ事も沢山あるので、今後は渥美さんを継げるように、もちろん渥美さんの次とかではなくて、渥美さんに追いつけ、追い越せで今、頑張っているので。もちろん外野だけではなくて、ショートも頑張ります』

これからどんな選手になっていきたいのか、目標を教えてください。

『まだ入ったばかりで、解らない事も新しい事もあって、後半戦も、まだ前半戦で慣れた部分はあると思うんですけど、また新しい事も増えてくると思うし、他のチームにも研究されて難しくなってくると思いますが、やっぱり練習をずっとやっている方とか、ケガをしていても、しっかりリハビリをしている人をみて、そういう選手がいるから自分も頑張れるなと思うので。やっぱりプレーでも、そうやって毎日コツコツとやっていきたいですし、やっぱり自分一人ではないと思うので、周りの人に応援をされなければ自分も頑張れないし、頑張っているから周りが応援してくれるという、応援される、愛される選手になりたいなと思います』

女子ソフト・石川恭子選手「打率トップは、相手も知らない中でやっている分有利だった」

■「味噌カツは食べました、味噌煮込みうどんはまだです」

ちなみに練習場は、サッカーの名古屋グランパスや、男子野球部と同じ敷地内にあるのですか?

『そうですね、トレーニングセンターの敷地内で、野球とかと一緒にはなっているんですけど、まあグラウンドも違いますし、クラブハウスも違うので』

では直接、他の競技の練習を見る事はないんですか?

『はい。でも隣は男子ソフトボール部なので、たまに練習している所や試合をしている所を見る事はありますが、基本的にはないですね』

石川選手は東京出身で、大学は関西で、社会人で名古屋に来て、色々な地域の人を見てきたと思いますけど、それぞれ違いはありますか?

『ぜんぜん違いますね。関西に行った時に、そこで関西だけでは無くて、九州から来ている人たちと関わりながら、名古屋に来ても色々な地方の方がいて、やっぱり出身場所によって性格も違うし、言葉も違うなと感じます』

色々と地方で生活して、人見知りしますか?

『人見知りは特にないですけど、あまりしゃべる方でもないので、凄く会話をするという事もないです』

名古屋は独特な食文化がありますが、もう何か食べにいきましたか?

『味噌カツは食べました、味噌煮込みうどんはまだですね。あと台湾ラーメンとかも行きました。台湾マゼそばとか食べましたよ』

味はどうでしたか? あいましたか?

『嫌いじゃないです。結構先輩が連れて行ってくれるので、辛い物も好きですし、美味しいです(笑)』

女子ソフト・石川恭子選手「打率トップは、相手も知らない中でやっている分有利だった」

トヨタ自動車レッドテリアーズ 女子ソフトボール部 http://sports.gazoo.com/softball/
日本女子ソフトボールリーグ機構 https://jsl-women.com/
チケットインフォメーション https://jsl-women.com/static_pages/view/ticket/
*写真は、チームからお借りしたものと、編集部で撮影したものです。

(よこいみちひと)

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