ノーベル賞受賞の吉野さん~リチウムイオン電池をエネルギー問題につなげて考えるべき

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(12月12日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。ノーベル賞を受賞した吉野彰さんが記者会見を行ったニュースについて解説した。

ノーベル賞受賞の吉野さん~リチウムイオン電池をエネルギー問題につなげて考えるべき

ノーベル賞授賞式前の公式記者会見に臨み、共同受賞者の米ニューヨーク州立大のマイケル・スタンリー・ウィッティンガム特別教授と握手する吉野彰・旭化成名誉フェロー=2019年12月7日 スウェーデン王立科学アカデミー 写真提供:産経新聞社

ノーベル賞受賞の吉野名誉フェロー~環境や教育問題に意欲

2019年のノーベル化学賞を受賞した旭化成の吉野彰名誉フェローが、日本時間11日に行われた授賞式後に、公式の晩餐会にも出席した。一夜明けて記者会見を行い、教育や環境問題にも意欲をみせた。

飯田)「私の言葉の1つ1つが重みを持つ」とおっしゃっています。

鈴木)これは、エネルギーを考えようという話とリンクすると思います。吉野さんがおっしゃっているのは、リチウムイオン電池です。蓄電池ですよね。再生可能エネルギーである太陽光発電は、天気がよいときにはたくさんつくることができるので、それを蓄電しなければならない。だから吉野さんの研究は環境問題、エネルギー問題と同時に、経済政策にもつながるのだと思います。吉野さんもそういうことにシフトをして考えて欲しいとおっしゃっています。日本には技術があって、エネルギーも単純に資源を燃やすのではなく、それ以外のアプローチがあります。蓄電しておいたエネルギーをどう使うかということは、経産省、環境省、研究部門の文科省も一緒に考えるべきです。吉野さんの研究も含めた、1つのエネルギーについてのプロジェクトで行わなくてはいけないと思います。

飯田)研究の部分では、いままで企業がお金を出していたものが多かったかもしれません。しかし、企業の業績悪化から資金が削られて、ここ20年は停滞していたのではないかという指摘もあります。

鈴木)国がもっと資金を出すべきだと思います。そのコンセプトのなかに、環境問題や研究が入っている。こういうものは経済成長、経済のビジネスチャンスにもつながるのです。そういうことを前面に出せば、財界も歓迎しますよね。

飯田)財務省も文句はつけられないですよね。他に削るところがあるだろうという話にもなりますからね。

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