いま歌舞伎がすごい! 白雪姫からチャップリン、そしてナウシカまで
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「歌舞伎ソムリエ」のおくだ健太郎が12月21日の「八木亜希子LOVE & MELODY」に出演、最新の歌舞伎情報を解説した。
2020年は市川海老蔵の十三代目市川團十郎白猿襲名でにぎわう歌舞伎界。オーソドクスな演目はもちろん、新しい演目がたくさん上演されて、こちらも大人気です。
歌舞伎座では坂東玉三郎が新作歌舞伎「本朝白雪姫譚話(ほんちょうしらゆきひめものがたり)」で白雪姫を演じる一方、国立劇場では松本幸四郎主演でチャールズ・チャップリン「街の灯」から「蝙蝠の安さん」を上演。日本物だけではなく洋物の題材も分け隔てなく、 時代にあった演目が上演されている。
そのような中で話題なのが新橋演舞場で上演された、宮崎駿原作の「風の谷のナウシカ」。
歌舞伎の「風の谷のナウシカ」がすごい
“ナウシカが歌舞伎になるの!?”と驚いてしまいがちだが、おくだによると「黒子さんや歌舞伎の演出を使えば、どんな作品でも歌舞伎にできちゃう」とのこと。
新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」は、漫画「風の谷のナウシカ」全7巻を完全再現。昼の部と夜の部にわけて上演。昼の部3時間半、夜の部4時間強、休憩時間を抜いても7時間近くになる超大作である。
ナウシカは尾上菊之助、クシャナは中村 七之助が演じ、歌舞伎ファンはもちろん、ナウシカファンからも「漫画と全く違和感がない」「すごい」と大好評。早くも再演が待たれる公演になっている。
おくだは「歌舞伎では、タイトル・ロールが主人公の作品は演出が難しい」と話す。
歌舞伎の定番は、脇役がしっかりとお膳立てをした中に主人公が満を辞して登場する物語。「ナウシカ」のようにタイトル・ロール=主人公だと、どうしても狂言回し的な要素が含まれてしまう。歌舞伎の「ナウシカ」にはまだまだ改善の余地がある、とのことだ。
八木亜希子LOVE&MELODY
FM93AM1242ニッポン放送 土曜8:30-10:50
番組情報
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