伊方原発3号機の運転差し止めの仮処分が決定した理由
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月20日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。広島高裁が伊方原発3号機の運転差し止めを認めた仮処分決定について解説した。
伊方原発運転差し止め
愛媛県の四国電力伊方原発3号機の運転差し止めを求めた仮処分の即時抗告審で、17日に広島高裁は住民側の請求を認めて運転を差し止める決定をした。高裁は地震や火山リスクに対する評価や調査が不十分とし、安全に問題はないとした原子力規制委員会の判断は誤りがあると指摘している。
飯田)原子力規制委員会も当然、科学的にやったとは思うのですが、今回の裁判所の判断としては、それをさらに棄却したということになりました。
須田)原子力規制委員会は、福島の原発事故の影響を受けて、環境省の外局として設立されたものです。運転については「世界一厳しい基準に基づいてその可否を判断する」ということで、かなり期待や公共性が高いと言われていたのですが、その判断が誤りだとされてしまったことは、大きな問題を孕んでいるのではないかと思います。今回の判断ですが、裁判所の疑念は、原子力規制委員会の組織上の中立性、つまり三条委員会になっていないというところに対して判断を下したのではないかと思います。
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