7月14日、辛坊治郎が、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に生出演。政治・経済・文化・社会・芸能まで、一日の出来事の中から独自の視点でニュースをズーム、本質を解説する番組再スタートの6日目を展開し、東京の治水に詳しい土屋信行氏にインタビューを行った。
昨今、線状降水帯の発生や局所的な集中豪雨など、従来にない異常気象ともいえる大雨が全国規模で記録されている。番組では「(東京で)大雨が降った際、荒川や江戸川は大丈夫なのだろうか?」と、東京の治水対策にズームし、東京の治水に詳しい江戸川区の元土木部長の土屋信之氏(公益財団法人リバーフロント研究所 技術審議役)に電話インタビューを行った。
東京の洪水浸水想定区域図を示すハザードマップを見て辛坊は「昔は江東0メートル地帯という言葉があったが、いまは逆に荒川沿いの墨田区や荒川区、足立区などが(危険度を示す)真っ赤になっている。それどころか、埼玉県の川口まで水につかることなっている」と驚き、「みんなハザードマップ見ているんですかね?」と質問。
土屋氏は「各戸配布されているから見てはいると思うが、ハザードマップを見て怖いと思うのは一瞬。すぐに忘れて、私は大丈夫と思ってしまう人が多い」と話し、西日本豪雨のあとに中国新聞が実施したアンケート調査で、ハザードマップを知っていたけれど実際に行動しなかった人は85%にも上ったことを紹介したうえで、「正しく知ったうえで、恐れて、備えて欲しい」と呼び掛けた。
土屋氏が全国の河川の堤防の整備率が約68%であることを紹介したことに対し、辛坊は「雨の降り方が変わってきている。現状の雨を想定して堤防の高さを決められるのか?」と質問した。土屋氏は「はっきり言って、堤防の高さを想定して計画するのはもう限界が来ている。荒川の堤防も高さで抵抗するのでなく、壊れない堤防にしようという考え方に変わってきている。また、いざとなったら逃げるしかないという考えも必要。そこで、日本で初めて足立・葛飾・江戸川・墨田・江東の5区で行政をまたいで、地域にいる250万人を24時間前までに安全な場所に避難させるためにハザードマップを作成した」と話した。
辛坊が最後、「いざとなった場合に備えて高台がどこにあるか確認しておく必要がありますね?」と続けると、土屋氏は「葛西臨海公園や大島は計画的に街づくりとして高台を作ったが、ここ10年は行政の動きが停滞している感じを受ける。先輩たちが水害に安全なまちづくりをしてきたこの歩みを絶対に止めてはいけないんです!」と力強く提言した。
【番組概要】
■番組タイトル:「ニッポン放送 辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」
■放送日時:毎週月~木曜 15時30分~17時30分 生放送
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■メールアドレス:zoom@1242.com
■番組HP:https://www.1242.com/zoom/
■ハッシュタグ:#辛坊治郎ズーム
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)