9月27日(日)、俳優の城田優が、女優の戸田恵子がパーソナリティを務めるラジオ番組「戸田恵子 オトナクオリティ」(ニッポン放送・毎週日曜14時~14時30分)に出演。城田が、デビュー当時の苦労や、出演舞台の思い出を語った。
これまでに、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』、『ファントム』、『ピピン』といった人気作品で主演を務めてきた城田。『ファントム』では演出と主演の両方を務めており、彼のアイデアが生きた同作は話題を呼んだ。
ところが不遇の時代も経験したそうで、デビュー当時は端正な顔立ちで、身長も14歳で180センチを超えるルックスだったが、“現実にはなかなかいないから”ということで、オーディションに落ちてばかりだったと明かした。
戸田:この世界に入ってどれくらいですか?
城田:去年が20周年みたいな感じだったんです。13歳から入って今34歳なので、ちょうど20年くらいで。
戸田:最初はどんな感じで芸能界に入ってきたんですか?
城田:ただただ事務所に所属をして、オーディションを受け始めたのが13歳。そこからオーディションを受けつつ、ちょっとした地方のパンフレットとか、コマーシャルのエキストラとか、そういう活動をしていたんですけど、16歳の頃に初めてミュージカルに出ました。ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』のタキシード仮面役で。そして、城田優としてコマーシャルに出るようになって、だから16歳が転機でしたね。
戸田:そうだったんだね。
城田:その16歳まではオーディションを100回くらい受けていると思うんですけど、ほぼほぼ落ちています。
戸田:えぇー!? 何でなんだろうね?
城田:当時よく言われていたのが、どっちにも転ぶというか……。
戸田:顔が良すぎて?
城田:良すぎてというか、僕の顔ってハーフでクセが強いとか、“かっこよすぎる”というワードも言われたりしましたけど、褒められているのに結果が伴わないという、変な現象があって(笑) 10代前半は特にそういうことが多くて。あと、身長が14歳で180センチを超えてしまったんですよ。
戸田:高いねー!
城田:だから、学園もののオーディションで「君みたいな生徒はなかなかいないから」って直接言われたりして、自分のアイデンティティというか、自分自身を恨むというか、そういう時期が数年は続いていましたね。
戸田:でもオーディションも受かって、いろいろお仕事を始めて、初めてやった仕事がセーラームーン?
城田:役者としてはそうですね。
戸田:今はもうミュージカルをいっぱいやっているけど、最初に舞台に立った時はどんな感触だった?
城田:それは鮮明に覚えていて、多少は緊張していたけど今の方が尋常じゃないくらい緊張していますね! 当時は責任感とか、積み上げてきた実績みたいなものが無いじゃないですか? そわそわ、ワクワクして、気付いたら終わっていました。でも、後にブロードウェイ・ミュージカルをやらせていただくようになったりして、“結果を残さないといけない”というプレッシャーが出てきて。元々、僕はビビりだから。
戸田:そうなの? ぜんぜんそんな風に見えないけど。
城田:本番になると急に『大丈夫かな?』って。でも練習は人一倍するので、頭は真っ白だけど、歌詞は飛ばないしセリフも出てくる。
戸田:それはすごい! 黙っていても出るように練習したんだね。
城田:そうですね、当時はそこまでセリフを叩き込むようにしていました。
オーディションに受かるようになってからは、本番前のプレッシャーに悩むようになったという城田。多くの舞台を経験して、いまは気持ちに余裕も出てきたそうだが、「お客さんは生の一回にすべてをかけて、高いチケット代をかけて来てくださるので、そこで自分のコンディションが悪いからと言って変なものを見せられない」と、いまだに緊張してしまう理由を語ると、戸田も「舞台はね、緊張しますよね」と思いやった。
番組情報
女優・戸田恵子が大人のクオリティ・オブ・ライフ(上質で豊な生活)をエンジョイするための「人・モノ・コト」にフォーカスする番組です。
大人の会話が弾むプチトリビア、大人が生活に取り入れたくなる情報をお届けする30分。ぜひお付き合いください。