トランプ大統領が新型コロナに感染~大統領選に与える「よい影響」
公開: 更新:
ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月5日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。新型コロナウイルスに感染したトランプ大統領の現在の状況について解説した。
トランプ大統領~一時深刻な状況 その後、大きく改善か
新型コロナウイルスに感染して入院しているアメリカのトランプ大統領について、ホワイトハウスの高官は「陽性の検査結果が発表された10月2日は、発熱に加え、血液中の酸素濃度が急激に下がり、一時は深刻な状況にあった」と明らかにした。トランプ氏は日本では原則、重症患者に投与することになっている抗ウイルス薬のレムデシビルを投与され、その後は熱が下がるなど、症状は大きく改善しているものの、数日は大統領の容体を注視する必要があるということである。
新行市佳アナウンサー)一方でトランプ大統領は、ビデオメッセージで「病院に来て症状はかなり改善した。すぐに現場に戻れるだろう」と述べ、今後、数日間が正念場になるとの考えを示していまして、現地では引き続き緊張が続いているということです。
須田)このトランプ大統領の感染が大統領選挙にどう影響するのかということが大きなポイントです。もう1つは、アメリカのトップリーダーがトランプ大統領のまま引き続き執務が行われるのかどうなのかということです。万が一のことがあれば、ペンス副大統領がその代行という形になるのですが、アメリカの株式マーケットを見ますと、大きく下げる状況になりました。その辺りを意識したのでしょう。ツイッター上でトランプ大統領の動画が配信されました。それによって「まあまあ元気じゃないか」ということになり、安心感が広がって行くのではないかと思います。
トランプ大統領の感染によって結束された共和党
須田)「一時期深刻な状況にあったのではないか」というのがどうも本当らしい。トランプ大統領は70代ですから、高齢者に入ります。命のリスク、重症化するリスクがリアルになって来るのですが、トランプ大統領がこのような状況になったということで、共和党が1つに結束されたのではないかと思います。これまでは、共和党のなかにもトランプ大統領を批判する人たちもいたのだけれども、そういう人たちが「難局を乗り越えて行こう」ということで、気持ちが1つになりつつあるのではないでしょうか。
10月半ばまで隔離か
須田)ただ、その一方で、トランプ大統領は「一旦、執務を病院からやる」と言っているのですが、どの程度できるのかということがあります。アメリカCDCの規定によると、14日間は隔離ということになっていますから、10月の半ばまでは出られない状況です。その間、アメリカの政治が空白状態になります。ただ、イギリスのボリス・ジョンソン首相やブラジルのボルソナロ大統領の例もありますので、トランプ大統領も回復するという方向で見ていいと思います。
番組情報
忙しい現代人の朝に最適な情報をお送りするニュース情報番組。多彩なコメンテーターと朝から熱いディスカッション!ニュースに対するあなたのご意見(リスナーズオピニオン)をお待ちしています。