キャスターの辛坊治郎氏が10月21日(水)、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。中国漁船の日本海での違法操業について解説した。
辛坊)気になったのが夕刊フジ1面の、中国の船がいま日本海に大挙して襲来しているという記事。
【習 蛮行 緊急事態 中国船 日本海にも大挙襲来】
重要警戒が必要なのが、日本海中央部に位置する日本の排他的経済水域(EEZ)内にある好漁場「大和堆(やまとたい)」だ。以前は、北朝鮮の漁船が跋扈(ばっこ)していたが、今年に入って中国漁船が大挙して違法操業を繰り返しているのだ。
~『夕刊フジ』2020年10月21日記事 より
辛坊)ということで……
水産庁によれば、昨年、違法操業した中国漁船は延べ1115隻だったが、今年は9月30日までで、延べ2586隻が違法操業を行っている。
(中略)
海洋防衛に詳しい東海大海洋学部の山田吉彦教授は「東シナ海の中国漁船が大和堆に来ている。北朝鮮漁船は小さく、日本漁船の被害もたかが知れているが、中国漁船は大型で日本の漁師はまともに漁業ができない」と指摘する。
~『夕刊フジ』2020年10月21日記事 より
辛坊)そしてひどい話が、この記事のなかにも出ていますが……
加藤長官は冒頭の会見で、「日本漁船の安全を確保するため」として、水産庁が9月30日から日本漁船に対し、大和堆の一部海域に入らないよう要請していたことも明らかにした。
~『夕刊フジ』2020年10月21日記事 より
辛坊)ちょっと待てと。これ、中国に「入るな」と言うのはわかるけれど、日本漁船に「行くな」というのは本末転倒というか、話が違うだろうと思います。そのくらい、大変なことにいまなりつつあるということです。
中国は、既成事実化すると恐ろしいのは、まさに南シナ海でやった手口ですけれども、既成事実を積み上げていって、いつの間にか「ここはうちのもの」と。もともと中国って、大陸棚のいちばん端までは中国の権益で、そこまでが中国の排他的経済水域だ、ということを言っていることもあるわけです。そうすると、大陸棚の東端は日本列島まできますからね。そんな無茶苦茶な主張が成り立つかという話なのですが、その辺り、夕刊フジ1、2面をよく読んでいただけると鮮明に見えてきます。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)