お笑いコンビ・すゑひろがりずの南條庄助と三島達矢が、12月20日(日)に放送された、女優で声優の戸田恵子がパーソナリティを務めるラジオ番組「戸田恵子 オトナクオリティ」(ニッポン放送・毎週日曜14時~14時30分)にゲスト出演。和服に身を包み、小鼓や扇を持ち、古風な言葉遣いでの“伝統芸能風漫才”で大ブレイク中のすゑひろがりず。何年も売れずに苦労した日々のことや、狂言を芸風に取り入れたきっかけを語ったほか、2人が得意とする“現代語を和風変換するネタ”も披露した。
戸田:お二人は去年の「M-1グランプリ」で決勝戦に駒を進めたということで、俄然注目が集まりましたね!
三島:去年までバイトしてましたからね。
戸田:今はもちろん何もせず?
三島:今はおかげさまでお笑いのみで! うれしいです。僕らは2011年結成で、当時はすゑひろがりずではなく「みなみのしま」というコンビ名で、アロハシャツを着ていまして。
戸田:それを今の、着物スタイルに変えようと思ったのは、何かきっかけがあったんですか?
南條:「これはもう解散やぞ?」と。お金を払って吉本の劇場にエントリーして、自分達のチケットを買って……という暮らしがずっと続いて一回も給料をもらえず。このコンビではもう無理だなと思って、解散だなと。でも最後にエントリーしている分があったので、それは出ないとアカンということで、「解散前にちょっと変わったネタをやろうか?」って言ってやったのが、この和風の狂言スタイルのネタだったんですよ。そうしたら今まで感じたことないぐらいウケまして。
戸田:すごいねー! お二人は狂言を見たりされていたんですか?
三島:後付けで見たりはしましたね(笑)
南條:狂言や伝統芸能好きの人からしたら、僕らのネタに「ん??」って思うかもしれないですけど、最初はそういうのをイジっていたというか、「狂言のあの感じって面白いよね」っていうことで、二人で笑いながら作ったネタだったので。だから、全く狂言に関する知識が無かったので、急いでYouTubeとかでいろいろと動画を探して勉強しました。
戸田:じゃあ、全て後付けだったと。でも、それぐらいの方がね。一般的にはなかなか狂言を見ている人はいらっしゃらないから。そして、YouTubeのゲーム実況というのもされているそうで。
三島:そうなんですよ。自分たちがゲームをしながら、起きていることを全部、和風で実況するというもので。この動画を編集してくれている子がいるんですけど、その子が「すゑひろがりずさんでゲーム実況をやりたいです」「絶対当たりますよ!」みたいなことを言ってくださって。やってみたら再生回数がすごい上がったんです。……ちょっとやりましょうか?
戸田:お願いできますか? 本当に触りで大丈夫ですよ。
三島:ゲーム『あつまれ どうぶつの森』の実況をやっているんですが、これの始まりを和風に言いますね。
戸田:はい。
三島:『集え!!けもの共の藪~!』
南條:『いよ~っ!! ポポポポンッ!(鼓の音)』……という風に『あつまれ どうぶつの森』が始まります。
戸田:おかしい(笑)
南條:『それいけ!アンパンマン』とかでもやらせてもらっていて……。
戸田:本当ですか!?
三島:アンパンマンは「あんころ奉行」と呼んでいます(笑)
戸田:あはははは(笑)そうか、そういう風に言えばいいんですね。
戸田が長らく声優を務める「アンパンマン」を、すゑひろがりずが「あんころ奉行」と和風変換すると、戸田は大笑いして「そういう風に言えばいいんですね」と感心。さらに戸田は、『それいけ!アンパンマン』で共演する声優・山寺宏一と、英語やカタカナを使わないで会話するゲームをしたことがあり、その時にアンパンマンとめいけんチーズの変換に苦労したというエピソードを披露。戸田と山寺は、アンパンマンを「あんこを小麦粉で練ったやつを丸くこねたもの」、チーズを「牛乳を発酵して……」といった具合で言い換えたと明かすと、すゑひろがりずは大笑い。戸田は楽しそうに「あんころ奉行、頂いたね~」と言い、アンパンマンの“和風変換”を気に入った様子だった。
番組情報
女優・戸田恵子が大人のクオリティ・オブ・ライフ(上質で豊な生活)をエンジョイするための「人・モノ・コト」にフォーカスする番組です。
大人の会話が弾むプチトリビア、大人が生活に取り入れたくなる情報をお届けする30分。ぜひお付き合いください。