4月26日(日)、声優で女優の戸田恵子がパーソナリティを務めるラジオ番組「戸田恵子 オトナクオリティ」(ニッポン放送・毎週日曜14時~14時30分)で、先月3月に逝去した声優の増岡弘さんの追悼番組を放送。テレビアニメ『それいけ!アンパンマン』でアンパンマン役を務めている戸田が、昨年2019年までジャムおじさん役を務めていた増岡さんとの思い出や、訃報を受けたときのことを語った。
ジャムおじさん役を31年、『サザエさん』のマスオさん役は41年と、どちらも長きにわたって国民的アニメの人気キャラクターを演じた増岡さん。「戸田恵子 オトナクオリティ」には2019年の年末と、2020年の年始の放送でゲスト出演しており、この時の音源を紹介しながら、戸田が増岡さんとの思い出を振り返った。
■アンパンマン、ジャムおじさん(山寺宏一)、元ジャムおじさんで過ごした正月
実は今年のお正月、山寺宏一さんと一緒に増岡さんのお家へ年始のご挨拶に行きました。これ、生まれて初めてのことだったんです。今まではスタジオで会えていましたから。増岡さんは2019年に番組を卒業されたので、『そうだ! お正月に増岡さんの顔を見に行こう』ということで山ちゃんを誘って、二人で行ったんですけど……まあとにかく喜んでくれて! ほとんど喋っていたのは増岡さんです。一人でお喋りしていました(笑)。
■ジャムおじさんや、マスオさんを引退した後も「エンジョイ」
増岡さんは今の生活をとてもエンジョイしていらっしゃって。たくさんのポエムというか、散文というか、そういうものを書き記していました。花が美しいと思ったこと、私達のことも書いてくださっていたし、あらゆる思いをスケッチブックいっぱいに書いていらっしゃいました。
■増岡さんからメールの返信が来なかった
増岡さんは3月21日にお亡くなりになったんですけど、『アンパンマン』の1500回の収録があったのが3月23日の月曜日。私はそのときの記念の台本を写真に撮って、写真と共にメールでご報告したんです。『今日、1500回をみんなで迎えました』と送ったんですが、返信がなかったんです。これはすごく珍しいことで。あの1500回の収録の時点では 、もう天国から私たちの収録を見てくれていたんだな、という風に後から知るわけです。
■『アンパンマン』1500回目の収録は天国から見守っていた
それを知った瞬間、涙がドバドバドバっとあふれてですね、事務所の方かご本人の意志だったのかもしれないですけど、私たちが1500回を迎えることをご存知だったので、あえてその日には伝えなかったのかな、遅らせたのかな……と。それについて深く聞いていないけれど、私たちは知らずに、あの日は『1500回だー!』と言って浮かれちゃって。実はお空から見てくれていたんだなと思って、とても胸が締め付けられる思いがしました。
増岡さんの音源が流れると、「なんか、お声を聞いているだけで胸がじんじんしてくるんですけど……」と、ときおり寂しそうに語った戸田。この他にも30分の放送の中で、『それいけ!アンパンマン』1500回の収録で永丘昭典監督がチームに伝えたこと、増岡さんから頂いた焼き物の話など、時間の限り思い出を語った。
番組情報
女優・戸田恵子が大人のクオリティ・オブ・ライフ(上質で豊な生活)をエンジョイするための「人・モノ・コト」にフォーカスする番組です。
大人の会話が弾むプチトリビア、大人が生活に取り入れたくなる情報をお届けする30分。ぜひお付き合いください。