吹越満~10年間通っているボクシングジム
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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に俳優の吹越満が出演。趣味で通っているボクシングについて、また仕事のモチベーションについて語った。
黒木)今週のゲストは俳優の吹越満さんです。プライベートはどんな過ごし方をなさっているのですか?
吹越)休みの日はボクシングジムに行っていますね。趣味ですけれど。
黒木)そうなのですか。仕事のためとかではなく?
吹越)じゃなくて、はい。
黒木)どれくらい続けていらっしゃるのですか?
吹越)20年くらい前にドラマでボクサー役をやらせてもらって、それがきっかけで始めました。間が空いていたのですけれど、下北沢にある金子ボクシングジムというところに行き直して、もう10年くらい経つのかな。
黒木)何時から何時くらいまで?
吹越)3時から6時の間のどこか2時間くらいですかね。
黒木)2時間も。体力を使いますね。
吹越)疲れますしきついですね。「よし、きょうはジムに行こう」と思うのですけれども、すごく嫌なのですよ。「行きたくないな、行きたくないな」と思いながら行くという。それで終わったあとは自分のことを褒めてあげます。
黒木)爽快って感じですね。
吹越)フィットネスジムのマシンでやると、つまらないのですよ。身体を鍛えるのが目的ですから。ボクシングの場合は、ボクシングを覚えるということが目的なのですけれども、気がつくと身体が鍛えられている。そちらの方が……。
黒木)性に合っていらっしゃるということですね。
吹越)人とコミュニケーションを取る必要もないので。
黒木)ボクサーの役が来たら、いつでもOKですね。
吹越)と言っても、もう歳ですから。でも最近多いですよ、また何本か公開になるみたいですし。ボクシングジムに所属していらっしゃる俳優さんもたくさんいます。
黒木)ダイエットでやられる女性の方も多いですしね。
吹越)そうですね。女性はキックが多いのかな、腰回りとか。
黒木)幸せを感じる時間はそれが終わって、自分を褒めてあげて、いろいろな異業種の方々とお酒を飲んで語る時間ということでしょうか?
吹越)そういうことになりますかね。
黒木)仕事のモチベーションは何ですか?
吹越)声を掛けてもらうのが嬉しいかな。現場では、形を少しずつつくって行くという作業が好きです。ものをつくるのが好きみたいで。
黒木)プラモデルも小さいときにつくっていましたけれど。
吹越)いまでもやっていることはほとんど変わらないですよ。紙を切ったりガムテープで貼ったり、マジックでコチョコチョやったり。それがそのまま舞台になりますから。衣装合わせも楽しいですよね。
黒木)そうなのですね。ものをつくって行く段階が楽しいと。プロセスが。
吹越)ぴたっとハマったときは気持ちいいですよね。「カッコよくなる」ということではなくて、キャラクターに合わせた、おかしな格好、サイズが合っているかとディスカッションをして、「このサイズの足りなさ加減が絶妙だよね」と。
黒木)この役にはね。
吹越)そういうものがぴたっと決まったときには、それで役づくりが9割終わったのではないかと思うくらい。
黒木)芯からの役者でいらっしゃるということですね。
吹越満(ふきこし・みつる)/俳優
■1965年2月17日生まれ。青森県出身。
■劇団「WAHAHA本舗」出身。
■ロボコップの形態模写をアレンジした「ロボコップ演芸」でバラエティ番組に出演。
■1999年の退団後は、ドラマ・映画・舞台を中心に俳優として活動。
■ソロパフォーマンスである『フキコシ・ソロ・アクト・ライブ』を定期的に開催。
■2021年1月8日全国公開『大コメ騒動』に出演(1月1日より富山県先行公開)。
番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳