劇場版『鬼滅の刃』韓国で公開初日1位……“耳飾り”デザインは変更
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キャスターの辛坊治郎氏が1月28日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。自身も“ファン”である『鬼滅の刃』の映画作品、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が1月27日韓国で封切られ、公開初日に観客動員数1位を記録したことについて語った。
1月27日韓国で封切られ、公開初日に観客動員数1位を記録
日本で映画興行収入の歴代首位に立ったアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が1月27日韓国で封切られ、公開初日に観客動員数1位を記録したことがわかった。
辛坊)日本で大ヒットになったかつての宮崎駿さんのシリーズなんかも、韓国で大ヒットしていました。しかし今回の『鬼滅』に関して言うと、主人公のイヤリングというのが明らかに旭日旗とつながるモチーフなのです。しかもヒノカミ神楽という全体のモチーフとしても、太陽というものが非常にシンボリックに使われていますから、あの炭治郎君の耳にぶら下げているイヤリング(耳飾り)のデザインというのも、あれもやはり太陽が昇ってくるデザインだと思います。まさに旭日旗ですよね。赤い丸から放射状に線が出ていますから。
当然のことながら韓国の現状の世論の動向からすると、あのイヤリングのままでこのアニメが公開されることはないのではないか、あるいは韓国で公開するときにはあのイヤリングは別のデザインモチーフに変更するということをするのかしないのか、それを作者が認めるのか認めないのか……けっこう、かなりデリケートな話だなと思っていたのです。
初日の映画の観客動員数全体の41.7%を占めてダントツ1位
辛坊)しかし、さらっとソウル発のニュースになっていますが、『鬼滅の刃』が1月27日に韓国で公開されて初日の映画の観客動員数全体の41.7%を占めて、ダントツ1位だったと。つまり、韓国でも公開できたんだと思っていろいろとネットニュースを探していたら、やはり炭治郎くんのイヤリングのデザインは変わっているみたいです。赤の丸から放射状に線が出ておらず、赤の丸の下に横の線が何本か入っているということで。アニメ全部を通じてイヤリングのところの映像だけ、いまはデジタルだからそういうことができる時代ですからね。昔みたいに手書きのセル画でやっていたような時代ではどうにもならなかったと思いますよ。いまデジタルで一瞬、一瞬なのか、それとも、もしかするとここまで公開に時間がかかっていたのは、そういうことをしていたからなのか。
しかし映画に関してはそうやって公開されましたが、次にテレビシリーズを公開するときはどうするのかとか、コミックを売るときも全部の絵を書き換えるのかなと。もしかするとそんなことがきっかけになって、旭日旗のデザインを問題視しているというのは世界でもマイノリティなのではないかという視点がどこかで生じるのかなと。
そういったことも含めて、日本で大ブームになってから韓国で公開するのにどうするのだろうと、この半年くらいずっと考えていたのですけれども、イヤリングのデザインを変更して公開したようだということになって、なるほどね、そうなったかというのがいまのところの感想ですね。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)