2021年米アカデミー賞を予想! 大注目の3作品の見どころを紹介

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映画コメンテーターの清藤秀人が、4月18日(日)に放送された、女優の戸田恵子がパーソナリティを務めるラジオ番組「戸田恵子 オトナクオリティ」(ニッポン放送・毎週日曜14時~14時30分)にゲスト出演。26日(日本時間)に行われる、映画の祭典「第93回アカデミー賞」授賞式について解説してもらい、最優秀作品賞の有力作品を聞いた。

■大本命は『ノマドランド』(3月26日から公開中)

中国系アメリカ人のクロエ・ジャオ監督が撮った作品です。「ノマド」とは「遊牧民」という意味なんですが、仕事を無くし、家族を亡くした60代の女性が、キャンピングカーを運転してアメリカをさすらう話です。

実際に家を持たない高齢者がいるという背景、そして、シリコンバレーで働いているバリバリの若い子も、いつこうなるか分からないという、アメリカ社会がどうなるか分からない、不安な社会というものを映し出しています。

主人公が「私はホームレスじゃない。ハウスレスなのよ」と言うシーンがありますが、これがこの映画のキーワードではないかと。家は持っていないけど、家族の思い出はずっとここに抱いて移動しているのだと。そこが潔いんです。

多くの人が、定住し、結婚して子供を産んでという生活をしますけど、そうしているうちに亡くなった人や家族のことを忘れがちだったりするかもしれない。だけど、この主人公は、さすらっている分、ずっと思い出を持っているんですね。

私はこの映画を見て3か月以上経っていますが、いまだにこの映画から得た空気感が皮膚に残っています。登場するノマドが“本物のノマド”なんですよ。本当にさすらっている人達で、俳優ではないんです。私たちと何が違うかというと、皮膚感が違うんです。やっぱり、外気にあたって生活をしているから。もう、今年の本命中の本命作品です。

■二番手は『プロミシング・ヤング・ウーマン』(7月16日公開予定)

かつて、確かに希望に満ちていた女性が、とある事件をきっかけに人生を台無しにされてしまい、リベンジに行く復讐劇。背景には、いかに女性が男性から見て虐げられているか、#MeTooムーブメントといったフェミニズムを描いた映画では、最新です。これまで見たことがない、新手のリベンジマッチです。この衝撃は『ノマドランド』に匹敵するものがあります。

少なくとも、キャリー・マリガンは最優秀主演女優賞を取ると思います。この主人公、怒りを表に出さず、深く沈み込んで、どんどん復讐を実行していく、その末恐ろしさ。ただ、それには裏があって、意外な展開が待っています!

■三番手は『ファーザー』(5月14日公開予定)

主人公のアンソニー・ホプキンスが素晴らしくて、最優秀主演男優賞のイチ押しの一人です。アンソニー・ホプキンスが認知症の父親を演じているんですが、認知症って、第三者から見て「おじいちゃんが変なこと言い出した、変な行動を始めた」って描かれますが、同作では「主観」で描かれます。

だから、ある日突然、部屋のインテリアが変わっている、娘かと思ったら違う人がいる。それを主人公の目線から描いているので、これは恐怖映画です。自分の人格がどんどん気付かないうちに壊れていく、そして最後は――?

この他にも番組では、「第93回アカデミー賞」授賞式の最新情報や、より授賞式を楽しむための注目ポイント、気になる作品や注目の俳優についてなどを紹介した。

番組情報

戸田恵子 オトナクオリティ

毎週日曜 14:00-14:30

番組HP

女優・戸田恵子が大人のクオリティ・オブ・ライフ(上質で豊な生活)をエンジョイするための「人・モノ・コト」にフォーカスする番組です。
大人の会話が弾むプチトリビア、大人が生活に取り入れたくなる情報をお届けする30分。ぜひお付き合いください。


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