7月4日(日)、女優の戸田恵子がパーソナリティを務めるラジオ番組「戸田恵子 オトナクオリティ」(ニッポン放送・毎週日曜14時~14時30分)が放送。ゲストに、気象予報士で自然科学系ライターの岩槻秀明さん(通称:わぴちゃん)が出演し、天気や雲にまつわる話を語った。
わぴちゃんは、合格率5%前後といわれる難関・気象予報士試験に17歳で合格。各メディアで活躍し、雲や気象にまつわる著書を多数出版している。今回の放送では、「地震雲」が本当に存在するのか、雲が虹色に彩られる現象「彩雲(さいうん)」や、見つけたら雷に気を付けてほしいという「アーチ雲」について解説した。
戸田:地震と雲って、関係があるんですか? 前触れ、予兆みたいな……。
わぴちゃん:今のところ、地震で雲というのは無いんです。
戸田:そうなんですね。
わぴちゃん:ただ、完全に否定するだけの研究を誰もやっていないので、「(地震と雲は関係)無いだろう」と。無いものを「無い」と証明するのはすごく難しいので。
戸田:うんうん。
わぴちゃん:ただ、気持ちの問題ですけど、ハッピーになりそうな雲があって……。
戸田:ハッピーになりそうな雲?
わぴちゃん:例えば「彩雲」は、古くから「吉兆」と言われています。
戸田:そうなんですか!
わぴちゃん:彩雲が出たのをきっかけに、元号を変えたことが過去に2回ありますから。「慶雲」「神護景雲」という元号です。
戸田:あのー、最近、異常気象みたいなことが毎年のように起きていると思うのですが、「こんな雲が出たら要注意!」というようなものはあるんですか?
わぴちゃん:さすがに、空の雲を見て「台風がこれから来る!」みたいなことは、残念ながら分からないので、ラジオやテレビなどの台風情報を聞いていただければと思います。ただ、雷は分かります。
戸田:雷?
わぴちゃん:雷が近付いて来たときのサインがありますので、それを知っておくといいと思います。いくつか兆候があります。
戸田:はい。
わぴちゃん:空の一方向だけが真っ黒になって、その方向から冷たい風がサーっと吹いてきたりします。これは「ちょっと離れた所で雷雲がわき始めたかもしれないぞ」っていう合図です。
戸田:うーん!
わぴちゃん:さらに、雷雲がちょっと迫ってくると、その真っ黒になっている所に、帯のような、黒い土手のような雲ができるんです。それができたら、早めに、雷鳴が聞こえなくても車の中に退避した方がいいかもしれないです。その、土手のような雲の向こう側が、雷雨や豪雨が降っている場所、天気を分けている境目になります。ちなみに、「アーチ雲」と言う名前です。みなさんスマホがあると思うので、レーダーを確認して、そういう雲が自分の方に向かって来ているか確認してください。離れて行くようならいいんですけどね。
空に浮かんだ雲を見て、台風が来るかどうかは分からないが、雷雨や豪雨が近づいているかどうかは雲で分かるそうだ。この他にも番組では、雲はそもそもどういうもので、どうやってできるのか、雲研究の必要性、彩雲の見つけ方についても紹介した。
番組情報
女優・戸田恵子が大人のクオリティ・オブ・ライフ(上質で豊な生活)をエンジョイするための「人・モノ・コト」にフォーカスする番組です。
大人の会話が弾むプチトリビア、大人が生活に取り入れたくなる情報をお届けする30分。ぜひお付き合いください。