新人女性ジョッキー・古川奈穂騎手が復帰へのスケジュールを発表!
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5月に左肩の手術を受け、現在休養中の新人女性ジョッキー・古川奈穂騎手(21)が23日、所属厩舎の師匠・矢作芳人調教師とともにオンラインで会見。復帰への具体的なスケジュールを発表しました。
古川騎手は10月2日から調教への騎乗を再開、秋の阪神競馬が開幕する9日から実戦復帰する予定です。左肩の状況について、古川騎手は「今、不安感はまったくありません。病院の先生方に状態を上げていただいたので、休養前よりもいい状態になっています」と笑顔で語りました。
矢作調教師によると、古川騎手は8月から再び乗馬を開始、本当はもっと早く復帰できる状態だったそうです。しかし、復帰を急がなかったのには理由がありました。「100%では物足りないので、“120%の状態”で(古川騎手をターフに)戻したいと考えていました。しかし、自分の求めているものが高かったので、ここまで待ったという経緯があります。本当に万全な状態だと確信しています」
古川騎手は今年3月にデビュー。藤田菜七子騎手以来、5年ぶりのJRA女性ジョッキー誕生と話題になりました。実力も折り紙付きで、休養するまで同期で単独トップの6勝を挙げていた古川騎手。4月17日の新潟競馬・第7レースでクラウンデザイアーに騎乗し勝ったときは、2着が藤田騎手、3着が同期デビューの永島まなみ騎手(18)で、JRA史上初となる「女性騎手のワンツースリー」を実現させています。
ところが、順調なスタートを切ったかに見えた騎手人生にいきなり暗雲が漂います。4月25日の騎乗後、左肩に違和感を覚えた古川騎手。実は競馬学校騎手課程時代にも、左肩の関節が柔らかすぎて脱臼グセのようになっていたため、手術を受けた過去があるのです。結果、競馬学校を留年することになり、デビューの時期も遅れました。
今回、違和感を覚えたのは同じ箇所だけに、古川騎手は矢作調教師に相談。古川騎手の才能を高く買っている師匠は、ここで無理はさせられない、先のことを考えると、いったんリセットして自分を見つめ直したほうがいいと、休養を決断しました。
5月11日に左肩を手術。リハビリ中は、肩の可動域を広げたり、肩の筋力をつけるトレーニングのほか、騎乗姿勢をとったときの左右のバランスなども根本的に見直し「体幹から作り直して来た」と言う古川騎手。
そんな愛弟子の姿を見て「よく頑張っていた」と評した矢作調教師。「デビュー当初は結果を求めて無我夢中で乗っている、という感じだったが、今は自分をずいぶん客観的に見られるようになった」と、休養期間の成長ぶりを指摘。今月中旬、米国で行われた競走馬のセリに古川騎手を連れて行ったのは「この機会に視野を広げてほしい」という親心でもありました。
また、休養期間中にトップジョッキーたちの騎乗法をじっくり観ることができたのも勉強になった、と言う古川騎手。同期全員の騎乗馬も事前にチェックして観ていたそうです。同期生の活躍については「みんなコンスタントに勝っていて、最初は焦りなども感じていた」と告白しつつも「復帰したときにまずは、その背中を数字として追いかけていきたい」と力強く語った古川騎手。9月13日、21歳の誕生日には、同期からお祝いメッセージも届きました。
矢作調教師は、古川騎手の騎乗馬について、復帰初日から「カイザーノヴァ(2勝クラス)など、何頭か用意する予定」と明かしました。「結果が全てだと思っていますので、オーナーや僕ら(調教師)から信頼されるジョッキー、『乗せてみたい』と人が思うようなジョッキーになってほしい」と愛弟子に激励の言葉を送った師匠。
「(復帰初日の)10月9日に最高のパフォーマンスを発揮できるように、これからも頑張って行きたいと思います」と意気込みを語った古川騎手。フィジカル面だけでなく、内面も120%パワーアップして帰って来た彼女に注目です。
そして、古川騎手の調教への騎乗再開と時を同じくして開幕するのが秋競馬。今週10月3日(日)のスプリンターズステークスを皮切りに秋のG1シーズンがスタートします。
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