TPP加入申請した中国の魂胆 ~高市氏が台湾のTPP加入の明記を衆院選の公約として検討

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月6日放送)にジャーナリストの佐々木俊尚が出演。高市氏が次期衆院選の公約に台湾のTPP加入の明記を検討しているというニュースについて解説した。

習近平氏、清華大学を視察(北京=新華社記者/鞠鵬)= 2021(令和3)年4月20日 新華社/共同通信イメージズ 写真提供:共同通信社

高市氏が台湾のTPP加入の明記を衆院選の公約として検討

10月5日に行われた保守系議員の会合で自民党の高市政調会長は、次期衆院選の公約に台湾の環太平洋連携協定(TPP)加入を明記する方向で検討していると語った。

飯田)高市政調会長が次期衆院選の公約について触れ、台湾のTPP加盟に関して後押しする形で公約に明記するということです。

中国は何のためにTPP加入申請をしたのか

佐々木)これが中国をどれだけ刺激するかです。台湾を入れるべきだし、中国も入れるべきなのです。ただ、「中国がTPPの協定を守るのだろうか」ということです。おそらく守らないではないですか。中国はTPPの約束を守れるわけがないのに、なぜ加入申請をしたのかと、そのことを知りたいですね。

飯田)いろいろ言われていますよね。台湾をけん制するためであるとか、あるいはTPP内を分断するためという説など。

佐々木)仲を裂こうとしているのかどうか。安全保障的には「自由で開かれたインド太平洋」でクアッドができているので、ここは盤石になって来ている。それで経済にくさびを打ち込もうというのが、中国の狙いかも知れません。

インドが直面しているアフガン問題

佐々木)クアッドに関してもう1つ心配なのは、アフガニスタンです。日本にとってアフガニスタンは遠い国なので、あまり興味がないし、アフガンの協力者を放置したまま現地から邦人が帰って来たけれど、それほど問題にならなかったではないですか。あれは相当な問題だと思うのですけれどね。

飯田)そうでした。

佐々木)一方で、インドにとってアフガンは隣の国なのです。

飯田)隣の隣で、パキスタンを前にすると非常にセンシティブですよね。

佐々木)中国、パキスタン、インド、アフガンという4ヵ国で、かなり緊張した状況が起きているわけです。インドとしては、「西側諸国がアフガン問題を放置したままであれば、我々はクアッドには積極的に参加できない」という話になりかねない。そういう問題も起きているわけです。

アフガンをどうするのか ~国際秩序としてもう1度考えなければならない

佐々木)アメリカは完全にアフガンを放棄していて、日本はあまり関心がないという状況です。「ではアフガンをどうするのか」ということをもう1回、国際秩序として考えなければいけない状況に来ていると思います。

飯田)「クアッドでやっているのだから、助太刀してくれますよね」と突き付けられるかも知れない。

佐々木)そうなのです。だから、常に日本が尖閣と台湾の間で揺れ動いているように、片務的な問題は存在する。ここを解決しないといけないと思います。

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