中国のおもしろトピックや豆知識を紹介するポッドキャスト番組「山下智博のとにかく明るい中国」(ニッポン放送PODCAST STATIONほか)。山下智博が、日本と中国のコンテンツの今後について語った。
中国bilibili No1日本人、コンテンツプロデューサーである山下智博がパーソナリティのポッドキャスト番組「山下智博のとにかく明るい中国」。9月24日配信回では、山下が出演していたテレビ朝日の番組『ブイ子のバズっちゃいな!』が、10月より新たなレギュラー番組『電脳ワールドワイ動ショー』としてリニューアルすることをうけ、番組に出演しての感想や日本のコンテンツがいかにして海外に進出いていくかを解説した。
「番組をやってきてなんとなく思ったことは、日本と中国に仲良くなってほしいと思っている人って、そんなにいないという現実を直視するきっかけになりました。中国でもこの番組(『ブイ子のバズっちゃいな!』)って再生回数2、30万回いったり、高いときは4、50万回いったりするぐらい人気のコンテンツなんです。
中国の視聴者が何を楽しみに観てくれるかっていうと、中国の動画を見た日本人がどういう反応するかということ、bilibili動画を普段あまり見ない人たちが、「あっ、こんな動画もあったんだ」と、日本人とほぼ同じ目線で、新しい動画を見つけて驚くということにあるんです。
ただ、視聴者の皆さんは面白いから観てくれているだけで、根底にある日中関係がプラスになったらいいなというところまで深く共感して観ているわけではないですし、そこまでの意識を持っている人ってそんなにいないかなって思うんです。
これは日本でも同じで、面白かったら観るし、面白くなかったら観ないんですよ。なので、そこに制作者のどんな思いがあるかってことはなかなか伝わっていかないし、逆にそれが伝わることで「ちょっと暑苦しいわ」と、そっぽ向かれてしまうときもありますね(笑)」
さらに、番組出演を経て、日本と中国のコンテンツの今後を分析した。
「もっと見たい、知らずにはいられない、好きすぎて追いかけたいみたいな気持ちをもっと醸造していかないと、日本の人たちが中国に対して興味を持つことってないんだなと、徹底的に思い知りました。周りを見てみると、日本と中国で一緒にコンテンツを作っていこうとする人たちの総数って多くないんだなと。
ただ、僕はそういう人たちの中で育ってきたので、頑張ってほしい気持ちがすごくあって。将来的な話をすると、日本のコンテンツをいかにして海外に出して行くかが生き残りの一個の策だと思うんです。
日本の市場が小さくなっている中で、いろんな国の人に日本のコンテンツを届けていくときに、今僕がやっていることは非常に価値のある、チャレンジングなことだと思うんですよね。
一緒に頑張ってくれる中国にいる日本人、日本にいる中国人など、相手国にいる自国の人がどんどん増えて、お金が動いて日本と中国の大きなビジネスやコンテンツが一つ生まれれば、雰囲気はガラッと変わると思います。今、海外でうまくいく実例を作るために、協力してくれる人と話し合いながら一生懸命やっています」
このほかにも、日本にある美味しい中華グルメなど、日本で楽しめる中国のコンテンツについても語った。
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番組情報
中国ビリビリNo1日本人、インフルエンサー、コンテンツプロデューサーの山下智博が、あなたの知らない中国のおもしろトピックやそんなにドヤれない豆知識を紹介していきます。
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