中国bilibili No.1日本人で、コンテンツプロデューサーの山下智博が、自身がパーソナリティを務めるポッドキャスト番組「山下智博のとにかく明るい中国」(ニッポン放送PODCAST STATIONほか)にて、「中国で人気の日本のバラエティ番組」について語った。
中国のおもしろトピックや豆知識を紹介するポッドキャスト番組「山下智博のとにかく明るい中国」。8月27日配信回では、中国と日本の番組作りの違いなど、興味深い話をたっぷりとお届け。両国でバラエティ番組制作に携わっている山下の視点から、「中国の番組が日本の番組をマネできない理由」3つを解説した。
「中国の番組が日本の番組をマネできない理由の1つは、バラエティ番組の作り方って学ぶところが無いんですよね。映画って専門学校があるじゃないですか。バラエティって学校で勉強できないんですよね。教科書みたいなものもないし、そういったものが学問としてみなされていなかったり。『番組の内側を知ることが観る側からするとシラける』っていう問題があって。
現場で、口伝で伝わっていくような、門外不出のレシピ。それが“日本のバラエティ”っていう感じがありますね。実は日本のバラエティって日本独特の制作工程でできているので、真似したくてもなかなか真似できないんですね」
「2つ目は、スタッフと出演者の距離が非常に近い。かつ、お互い尊敬してるんです。日本のテレビマンの方にお話を聞くと、『テレビマンの仕事っていうのは、無名な人を使って面白い企画を立てて、番組から有名人を作っていくんだ』と、誇りを持ってらっしゃる方がすごく多いんです。番組の中でキャラクターを作り、その人たちの成長を追っていく仕組みっていうのが日本のテレビ独自の制作方法です。これを表面的にマネするのはなかなかできないと思っています。
あとは、出演者とスタッフが作りたいものが同じっていうところですね。日本的なバラエティにはいくつかパターン、こうやったら面白いとかお約束があって。作り手と出演者が大体の地図を共有できているので、現場の効果がめちゃくちゃ上がっていくんです。
3つ目なんですけれども、アホなことに全力になれる力っていうのが日本人はとてつもなく優れていると思います。『トリビアの泉〜素晴らしきムダ知識〜』(2012年までフジテレビ系列で放送)っていう番組がありまして、気になることを徹底的に検証してみようっていう番組なんです。『些細な疑問のためにそんなにやる?』と思うような、観てる側があきれるぐらいの企画が日本はすごくて、海外には無いんですよね。日本人の生真面目さというか、大真面目に大馬鹿をやるっていう国民性があるのかな(笑)。こういう点が中国では非常に人気になっているところです。
またこのほかにも、「中国と日本の撮影方法の違い」や「東京オリンピック2020の開会式でのピクトグラムが中国人にウケた理由」など、山下節たっぷりに語った。
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番組情報
中国ビリビリNo1日本人、インフルエンサー、コンテンツプロデューサーの山下智博が、あなたの知らない中国のおもしろトピックやそんなにドヤれない豆知識を紹介していきます。
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