ファンクラブにもデジタル化が必要! 国によって分かれる、事務所とファンクラブの関係

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中国のおもしろトピックや豆知識を紹介するポッドキャスト番組「山下智博のとにかく明るい中国」(ニッポン放送PODCAST STATIONほか)。山下智博が「中国のファンコミュニティー規制から見える 日本式ファンクラブの勝機」について語った。

中国bilibili No1日本人、コンテンツプロデューサーである山下智博がパーソナリティのポッドキャスト番組「山下智博のとにかく明るい中国」。9月17日配信回では、山下だからこそ知る、中国と日本のファンクラブ構成の違いをもとに、これからのファンクラブのあり方を考察した。

「日本と中国のファンクラブがいかに違うかなんですけど、日本だと月額いくらっていう会員費を払って、月報が届いたりとかファン限定動画があったりとか、メインはコンサートのチケットが取りやすいとか、ファンクラブに入っているメリットがあります。ファンの間には優劣があまりなくて、プラチナ会員みたいなものはあったりするんですけど、基本的には事務所が管理しますよという形です。

そこで中国はどうなっているかというと、組織が多いんですね。チャットグループがあって、そこでアイドルとかグループの魅力を話し合ったり、情報を共有したりしているんですね。公式が中に入っているわけではないので、ファンたちがルールを作っていくんです。そうなってくると生まれてくるのが、上下関係。そのコミュニティの中でそれぞれ役割があって、組織化していくんです。そこがどんどん大きくなり自立した組織となって、最終的には事務所と会話するようになっています。あくまで事務所の直下ではなく、自主組織。応援するような形でいるんです」

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さらに、中国でのファンクラブ問題についても説明した。

「例えば、今年の夏にオーディション番組を禁止するという試作がありました。ファン投票が無料だと結構不正をする人も多いので、投票を有料にしようということです。一票いくらとか、商品に投票権が付いていたりとか。ある牛乳メーカーなんですけども、牛乳一本買ったら投票権が一つ付きますと。やっぱりファンは推しのために牛乳を大量に購入したんですけど、結局処分に困り廃棄するという画像がネットに流れてしまったんです。それで番組やファンへの批判、アイドルへの批判が大きな社会問題になっちゃったんですね。なので、課金をさせてそういう行為を禁止する試作がありました。

僕が思う日本のファンクラブの勝機は何かというと、ファンではなく事務所が自主的にやるという点なんです。この日本式のファンクラブ運営って中国では相容れなかったんです。健全なファンクラブ運営をしようってなったとき、日本のファンクラブ運営のやり方はこれから中国で受け入れられていくと思うんです。

ただ、今のままでいくとうまくいかないんです。で、何が必要かって言うと、デジタルに寄せた施策が必要なんです。チャットツールを使ったモーメンツや定期的な会員向けのライブ配信だったりとか。みんなから平等にお金を取って、みんなに平等にコンテンツを出していくことをベースにした日本のファンクラブ管理が、今まさに中国で必要とされていますね」

ファンクラブ活動でもデジタル化が進んでいる中、山下は中国側、日本側からの両方の視点で語った。

山下智博

山下智博

このほかにも、自身の中国での活動や中国の睡眠アプリについても述べた。

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