ショウアップナイター エピソード55
<エピソード31~胡口アナと松井秀喜が巻き起こした奇跡~>
~今年2021年、放送開始から「55周年」のシーズンを迎えたニッポン放送「ショウアップナイター」。これを記念し、中継だけでは届けきれない取材情報や解説陣の“ここだけの話”など、「55」のエピソードを紹介していく連載企画~
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ショウアップナイター実況担当の胡口和雄アナウンサーが、なぜかスポーツ新聞の1面に載ってしまった“事件”について振り返った。
今年2021年に55周年を迎えたニッポン放送ショウアップナイター。その実況担当である胡口和雄アナウンサーが、松井秀喜氏への数々のヒーローインタビューについて語った
「ニッポン放送では、メジャーリーグ中継をかなり放送していました。わたくし胡口もアメリカに度々行った訳ですが、その中でも思い出に残っているのが松井秀喜さんへのヒーローインタビューです」
「まずは、2003年にヤンキースタジアムで松井さんがデビュー戦でホームランを放った試合、この試合のヒーローインタビューを私が代表でやりました。
最近、ニッポン放送の技術スタッフと立ち話をしていたら『胡口さん、色々整理していたら松井さんの最初のインタビュー音声が出てきました。バックに“ニューヨーク・ニューヨーク”が流れていて懐かしかったです。聴きますか?』という事で、その時の音声を久々聴かせてもらいました」
「もうひとつインタビューで記憶があるのが、シアトルに行ったときにイチローさんの頭の上を超えたホームランを松井さんが打った試合でのヒーローインタビュー。僕は実況が終わってからインタビューをしたのですが、それが日本のスポーツ新聞の1面に大きく載った事がありました。もちろん僕は写真を撮られていることなんて知らないし、1面に載っていることも知りません。そして翌日、日本のニッポン放送スポーツ部員から電話がかかってきて……
胡口: なに!?
部員: いやいや、1面ですよ。スポーツ紙の!
胡口: 俺、何もやってないよ!
部員: いえ、そういう事ではなく、松井さんにインタビューしている写真がデカデカとトップに出ているんですよ!
その後、当時ニッポン放送でやっていた昼のワイド番組『テリー伊藤 のってけラジオ』内でのレポートでテリーさんにも『胡口さん、一面にのりましたがどんな気持ちですか?』って聞かれてね、『いやいや、良くわからないです。さっきFAXで送ってもらったばっかりなんです』って答えるしかなかったけど、番組アシスタントの林家たい平さんが僕の自宅に電話して、奥さんに取材したみたいなんだよね。
胡口アナの奥様: そんな事を言われても、私はわかりません(笑)
そう答えるしかないよね(笑)
それが、なぜ1面になったのか。あとから聞いたら、当時日本はちょっと暗いニュースが多くて、写真を見た新聞社の編集局長が、『松井さんと胡口さんの笑顔があまりにも良かったので一面に使わせてもらいました』という事でした」
その写真は今でも家に飾っているとのこと。胡口アナが松井秀喜氏と共に日本を明るくしたエピソードであった。
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連載情報
ショウアップナイター エピソード55
ニッポン放送「ショウアップナイター」55周年を記念し、中継だけでは届けきれない取材情報や解説陣の“ここだけの話”など、「55」のエピソードを紹介していく
2021年、放送開始から『55周年』のシーズンを迎えるニッポン放送の看板プロ野球中継番組「ニッポン放送ショウアップナイター」。記念となる一年に『55!!(GoGo!!)みんなのプロ野球 』をシーズンキャッチとして、55 周年にちなみ55の企画をお届けしていく。
ニッポン放送ショウアップナイターHP:https://baseballking.jp/showup