ショウアップナイター エピソード55
<エピソード33~根拠のない自信だけはあった1年目~>
~今年2021年、放送開始から「55周年」のシーズンを迎えたニッポン放送「ショウアップナイター」。これを記念し、中継だけでは届けきれない取材情報や解説陣の“ここだけの話”など、「55」のエピソードを紹介していく連載企画~
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ショウアップナイター解説者の谷繫元信が、プロ入り1年目の思い出を振り返った。
今年2021年に55周年を迎えるニッポン放送ショウアップナイター。その解説者である谷繁元信が、大洋ホエールズ(当時)に入団したプロ1年目の自身の活躍と、その裏話を語った。
---プロ入り1年目から試合にも結構出てましたよね。
「私がプロ入りした1989年の3月、捕手の若菜嘉晴さんが無償トレードで日本ハムファイターズへ移籍しました。それに伴いメインのキャッチャーが原辰徳さんと同期の市川和正さんがやられていて、球団としては僕を育てたいというところで1軍にも入れてもらいました。1年目で80試合に出場と沢山経験もさせてもらいましたね。スタメンも多少ありましたが途中から出場したり、そんな感じで1年間やりました」
「1年目の思い出というと山口県にある下関球場でのオープン戦。この球場で初めてのプロ野球の試合で巨人の斎藤雅樹さんからプロ初ホームランを放ち、オープン戦ですがガッツポーズしました(笑)。いまだに覚えていますよ。1塁回ったところでホームランが確認でき、1塁から2塁の間でガッツポーズしましたね(笑)。
そしてその夜、僕は熱を出したんですよ。多分、興奮しすぎたんだと思います。それと前の日から、物凄い雨だったんですよね。そのせいもあるかと思います。そのせいでグラウンドがかなりぬかるんでいて、グラウンド整備するのに灯油まいて火をつけてグラウンドを乾かしていましたね。プロ野球でもこんなことするのかって思いました。
話をもとに戻しますと、その晩は38,5度くらいまで熱が出て寝込んでしまいました。ただ、次の日に高校の卒業式があったので島根に帰らないといけなかったんですよね。それが最初の頃の思い出ですね。
オープン戦の1戦目でホームラン打って、開幕も1軍にいさせてもらって、初めてプロの公式戦に出場したのは代打。横浜スタジアムの広島戦に代打で出て、川口和久投手から三遊間にヒットを打ったんですよ。そうなるとね、人間って調子にのるじゃないですか。だから1軍でも時間が経っていくと打てるようになるなと、根拠のない自信だけはありましたね」
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連載情報
ショウアップナイター エピソード55
ニッポン放送「ショウアップナイター」55周年を記念し、中継だけでは届けきれない取材情報や解説陣の“ここだけの話”など、「55」のエピソードを紹介していく
2021年、放送開始から『55周年』のシーズンを迎えるニッポン放送の看板プロ野球中継番組「ニッポン放送ショウアップナイター」。記念となる一年に『55!!(GoGo!!)みんなのプロ野球 』をシーズンキャッチとして、55 周年にちなみ55の企画をお届けしていく。
ニッポン放送ショウアップナイターHP:https://baseballking.jp/showup