車いすバスケットボール・藤本怜央 「1番いい決勝をしたんじゃないかなって」 涙の東京パラリンピックを振り返る

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1月16日(日)、スポーツライター金子達仁がメインパーソナリティを務めるラジオ番組「The Deep」(ニッポン放送・毎週日曜20時~)が放送された。今回は、車いすバスケットボール・藤本怜央がリモート出演。東京パラリンピックの激闘を振り返った。

車いすバスケットボール・藤本怜央 「1番いい決勝をしたんじゃないかなって」 涙の東京パラリンピックを振り返る

金子達仁・藤本怜央

一流アスリートたちをゲストに迎え、スポーツの面白さや、アスリートの心の奥底にある想いを届けていく番組となっている、「TheDeep」。今回は、藤本怜央が東京パラリンピックで見せた涙の裏側を語った。

車いすバスケットボール・藤本怜央 「1番いい決勝をしたんじゃないかなって」 涙の東京パラリンピックを振り返る

藤本怜央

金子:さぁ始まりました (パラリンピックの決勝)アメリカ戦。もうぼろ負けするんとちがうかなと思ったら、えらいこっちゃのシーソーゲームとなりました!

藤本:振り返ってみれば上出来だったなと思います。最高のスタートを切れたと思いますし、向こうの5人が全てシューターなんですけども、シュートを打たせないのではなく、シュートのフォーカスをぶらすような。バスケットの駆け引きを使えるだけ使って戦えたのかなって思いますよね。前半、抜き切れはしなかったのですけど、後半にちょっと希望が持てるような、そういうことができたんじゃないかなと。

金子:希望が持てるどころか、もうアメリカがグワーっと第3クオーターきて、「うわーやっぱりか……」と思ったら、またそれひっくり返して第4クオーターでリードを奪っちゃうわけじゃないですか!

藤本:そうですね。ちょっと僕自身もビックリしましたね。

金子:びっくりなんだ?

藤本:ちょっとびっくりしました。最後の最後、残り1分2分で逆転はあり得るなと思ったんですけど。第4の中盤4分とかで、5点差でこっちがリードした時に、「あ、ちょっとマジであるかな」って思いましたよね(笑) それが良くなかったなとも思いますけど。今までリードする試合はよくあったんですけど、そこでどういう風に声掛けをしていたかというと、自分たちのやることをやり続けるっていう。勝ち負けを見て戦うんじゃなくて、最後までハードワークして、走り切って。自分たちのバスケットで圧倒していくっていう声掛けがずっと出ていたんですが、決勝で金メダルよぎった瞬間だけは、「あと何分だから!」みたいな。普通にやればと言いつつも、保守的な感じだったんですよね。雰囲気的に。僕が感じただけなんですけど。

金子:いや、でもそれは守りに入るでしょう。気持ちの面で。で、またひっくり返されても、そこからまた、ついて行くじゃないですか。

藤本:そうですね。あれは僕もすごかったなと思いますよ。最後まで諦めない気持ちもありましたし、本当にあのタイムアウトの時だけだったんですよね。向こうがリードされてタイムアウトって、こっちが保守的な雰囲気で入ってた後からは、まだ分かんないなって気持ちにはなりますし。そこが本当に1つ大きなミスでしたけども。にしても、自分たちは、本当に決勝に値するバスケットをやったなって感じはありました。

金子:はじめて車いすバスケットをご覧になった方、それから日本人でもアメリカ人でもない方がご覧になっても、痺れられる決勝戦でしたよね。

藤本:そうですね。過去の大会では僕の中で1番いい決勝したんじゃないかなって思っています。

車いすバスケットボール・藤本怜央 「1番いい決勝をしたんじゃないかなって」 涙の東京パラリンピックを振り返る

金子達仁

番組では、パラリンピック準決勝のイギリス戦で藤本が流した涙の意味に迫る場面も。ベンチからチームを見ていて「本当に強くなったな」という感動の涙であったと明かした。また、リスナーから質問をきっかけにルーティーンでエスプレッソを飲むという話でも盛り上がった。

既に2024年のパリパラリンピックに向けて動き出しているという藤本に対し、金子は期待を膨らませる様子を見せつつ番組を締めくくった。


Podcastでの聴取はこちらから。


番組情報

The Deep

毎週日曜日 20:00-20:20

番組HP

スポーツライターとして幅広く活躍する金子達仁が一流アスリートたちをゲストに迎え、“心の奥底にある想い”を聴くラジオ番組です。アスリートたちの対談を通し、ここでしか聴く事のできない“Deep”な想いと知られざるエピソードに迫っていきます。
また、オンエアでは聴く事ができなかった部分をディレクターズカット版としてPodcastコンテンツとして配信していきます。

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