7人制もしくは15人制か? ラグビー・松井千士が目指すものとは
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12月26日(日)、スポーツライター金子達仁がメインパーソナリティを務めるラジオ番組「The Deep」(ニッポン放送・毎週日曜20時~)が放送された。今回は、東京オリンピック・男子7人制ラグビー日本代表キャプテン、松井千士が出演。東京オリンピックを振り返った。
一流アスリートたちをゲストに迎え、スポーツの面白さや、アスリートの心の奥底にある想いを届けていく番組となっている、「TheDeep」。今回は、松井千士がラグビーのファンへの思いや今後の意気込みを語った。
金子:メダルを期待されながら12チーム中11位。一区切りついたわけじゃないですか、良くも悪くも。今の松井さんは7人制の選手?15人制の選手?と聞かれたら?
松井:東京オリンピックが終わって、11位という結果は本当に残念でした。パリオリンピックを目指せる年齢だとは思うし、メダルが目指せないチームではないと僕は思っています。しっかり目指したいんですけど……、今は15人制のチームに所属しています。そして、2023年にはラグビーワールドカップのフランス大会がある。最大のチャンスですし、自分が1番脂乗っている時だと思うので、ここにチャレンジしたいという思いがあるので、今は15人制に戻っているのかなと思うんですね。
金子:15人制の人なんですね!
松井:人というか……(笑) やっぱり7人制にも未練はあるので。けど、どっちつかずになるのは難しいと自分自身が1番分かっているので。
金子:二刀流はやっぱり難しい?
松井:大谷選手みたいにうまくできれば良かったんですけど(笑) 別の種目みたいなところを感じていて。目指せれば目指したいですけど、自分自身そんなに器用な選手ではないと思うので、15人制にしっかりフォーカスしたいです。
金子:正直、東京オリンピックでしゅんとなっちゃった。7人制に対する注目や関心がこれでさらに離れてしまう可能性が出てきちゃいましたよね……。
松井:そうですね。もうそれは本当に自分達も反省しないといけない。期待に応えることができなかったのが申し訳なかったですし、ラグビーのファンの方にも色々なご意見をいただきました。その分、期待してくれていたわけで……何かで返したいですね。
金子:だいぶ手厳しい声が飛んでいましたよね。
松井:特に僕はキャプテンをやっていましたし、色々なご意見をもらいました。本当に真摯に受け止めたかったですし、受け止めようと思います。そこから逃げると、ずるずる逃げてしまうだろうなと思ったので。
金子:逃げたくなりますけどね。
松井:めちゃくちゃ逃げたかったですね……。11位という結果で、どうなってしまうんだろうなと思いましたし、様々な意見があってメンタル的にもしんどかったです。だけど、これを次に繋がる糧にしようと思いしっかり向き合いました。
その他にも東京オリンピックの第1戦、第2戦を回想。初戦の黒星からの影響についても振り返った。183センチの長身で50m 5秒7の圧倒的なスピードを武器にする松井。リスナーからの質問では、7人制ラグビーにおける足の速さの重要性についても語った。大阪出身でサービス精神旺盛の松井との対談は話が尽きない様子であった。
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番組情報
スポーツライターとして幅広く活躍する金子達仁が一流アスリートたちをゲストに迎え、“心の奥底にある想い”を聴くラジオ番組です。アスリートたちの対談を通し、ここでしか聴く事のできない“Deep”な想いと知られざるエピソードに迫っていきます。
また、オンエアでは聴く事ができなかった部分をディレクターズカット版としてPodcastコンテンツとして配信していきます。