北京パラリンピック第8日(3月11日)に行われるのは5つの競技。
新行市佳アナウンサー)日本人選手が出場する競技はアルペンスキー、バイアスロン、スノーボードの3つです。
まずはアルペンスキー、今日は9時30分から女子の大回転が行われています。大回転は技術系の種目で、スピードと正確にターンする技術の両方を高いレベルで要求される種目です。各選手が2本ずつ滑り、2本の合計タイムで順位を競います。注目は前回平昌大会で座って滑るクラスの大回転を制した村岡桃佳選手。今大会では既に滑降とスーパー大回転で金メダル、スーパー複合で銀メダルを獲得していまして、この大回転は得意種目です。アルペン女子はおととい、昨日とレースがなく、休養も十分。今日は3個目の金メダルと大回転連覇を懸けて戦います。
さきほど、アルペン女子スキー大回転1回目の滑走が終わっています。立って滑るクラスでは本堂杏実選手が10位、神山則子選手16位。座って滑るクラスでは村岡桃佳選手が2位、田中佳子選手と原田紀香選手は転倒のため途中棄権となりました。村岡選手はトップと1.04秒差、2回目の滑走で逆転を狙います。
クロスカントリースキーと射撃を一緒に行う競技バイアスロンでは、午後1時20分から、立って滑るクラスの12.5キロ決勝が男子女子ともに行われます。こちらの注目は阿部友里香選手です。左腕に障がいがあり、右手でストックを1本だけ持って滑る阿部選手は、太平洋沿岸にある岩手県山田町の出身です。11年前の今日、中学三年生だった阿部選手は地元で被災。ご家族は全員無事でしたが、津波で実家を失いました。震災を経験したことが競技を本格的に始めるきっかけになったそうです。
距離スキーのクロスカントリースキーにも出場している阿部選手、去年の春から指導を受けている7大会連続出場のレジェンド新田佳浩選手から「がんばれ、諦めるなよ」と激励されたそうです。そして川除大輝選手の金メダルにも刺激を受け、女子15キロクラシカルで8位入賞を果たしました。今日のバイアスロンを通して、地元の人たちにエールを送ります。
またスノーボードではバンクドスラロームが行われます。本当は明日行われる予定でしたが、雨や気温の上昇で雪が溶ける恐れがあるため、一日前倒しになりました。小栗大地選手、岡本圭司選手ら男子6選手が出場予定です。こちらも健闘を期待したいですね。
~3月10日ニッポン放送「北京2022パラリンピックインフォメーション」(11:21~)より
番組情報
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