俳優の皆川猿時が、3月9日のニッポン放送「春風亭昇太と乾貴美子のラジオビバリー昼ズ」に登場。役者になって33年の中で思い出に残るエピソードを聞かれ、舞台中のハプニングを語った。
皆川: 今は大丈夫なんですけど、昔、右肩が外れやすい時期があったんですよ。でも、自分で入れられる亜脱臼ってやつで。立位体前屈、あの水泳の飛び込みの前みたいなポーズをするとカポッと入るという。
乾:はあ~。
皆川:それで、案の定、舞台の本番中に外れちゃいまして。ゴーリキーの「どん底」っていう芝居でケラリーノ・サンドロヴィッチさんの演出だったんですけど。一幕の後半で天秤棒をしょって出てきて、下ろした瞬間に外れちゃって。
昇太・乾:ハハハハハ。
皆川:めちゃくちゃ痛いわけじゃないので、我慢できるんですけど、なんか気持ち悪いのでとりあえず入れとこうと。で、立位体前屈の格好をするんですけど、衣装がピチピチで思うように入んなくて。何度かやったんですよ。そしたら共演者の人も「どうしたコイツ?」みたいなどんどん変な空気になっていって…。
昇太・乾:ハハハハハ。
皆川:最後、僕が激高してテーブルにある花束をバンッてテーブルに叩きつけて、花びらがパラパラッて散って暗転、だったんですけど。右手が使えないから左手にもってバンッてやればいいのに、変に真面目だから、左手で花束を右手に持たせて、その右手を左手で持ってバンッてやったんです。
昇太・乾:ハハハハハ。
皆川:でも、そんなに勢いが出なくて花びらパラッて…。で、暗転して。
昇太:そこで暗転(笑)。
皆川:袖をはけたらケラさんが「なんだお前の今日の芝居は、ふざけんな!」ってすごい怒られましたね。
舞台本番中に肩が外れるという危機的状況を、独特な方法で乗り切ったと明かした皆川。
その後、ケラリーノ・サンドロヴィッチに「右肩外れちゃって。だから僕のせいじゃなくて右肩のせいなんです」と説明すると、「そうか、気をつけろよ」と気遣ってくれたと明かした上、「話せば分かるんだなと思った」と付け加えて、昇太と乾をますます爆笑させていた。
番組情報
高田文夫先生と、キャラクターの濃~いパーソナリティがお送りする「昼休みのお笑いバラエティー」ラジオビバリー昼ズ!